観光

バルセロナのランドマークを一望できる穴場的絶景スポット【カルメル要塞】

Carmel Bunkers

こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。

Hさん
「バルセロナの街並みが一望できる定番スポットといえば、グエル公園やモンジュイックの丘よね。それ以外にも観光客の少ない絶景スポットってあるのかしら?」
モニカ
「観光客や日本人にまだまだ知られていない、カルメル要塞という場所。地元バルセロナっ子のデートスポットでもある穴場的スポットで、インスタ映えもする絶景ポイントよ。」

ということで、今回はバルセロナ市街を一望できる穴場的絶景スポットカルメル要塞をご紹介しますね。

カルメル要塞(Bunkers del Carmel)って?


地元バルセロナ市民の間では、カルメル要塞の名前で知られているTuro de la Roviraの丘にある標高262mの要塞

実はこの要塞はグエル公園よりも標高が高いので眺望はこちらのほうがずっと素晴らしいの。

長い間バルセロナ市民にしか知られていなかったバルセロナの街並みを一望できる穴場の絶景スポット。

最近ではSNSやInstagramの発達で、ヨーロッパからの観光客や若者の間で知られるようになっているわ。

とはいっても、日本のガイドブックには未だ詳しく紹介されていない観光スポットで、訪れる日本人もまだまだ少ないのよ。

歴史


スペイン内戦(1936−1939)のとき、ファシストの攻撃からバルセロナの街を守るため、標高262mの丘の上に共和国派によって建てられた要塞。

内戦後、フランコ独裁政権時代に武器が撤去され、基礎部分の要塞だけが残ることに。

その後、1940年〜1950年頃、このあたりにはスペイン内外からの移民による貧民街ができ、1960年代には3,000人以上の人がこの地域に住んでいたの。

この地域だけでなくモンジュイックの丘やバルセロネータあたりの貧民街も1992年のバルセロナオリンピックを前に一掃されることに。

幸いにも、カルメル要塞あたりに住んでいた人たちにはバルセロナ市内のアパートが与えられたということで、ホームレスになることはなかったわ。

バルセロナオリンピック(1992)前後から2000年頃までは、カルメル要塞はほとんど市民からも忘れられた存在になっていくことに。

2011年、バルセロナ歴史博物館(MUHBA)とカルメルにある会社の共同プロジェクトによって修復を加え、今日に至るカルメル要塞として生まれ変わったの。

行き方

カルメル要塞ヘはいくつかの行き方があって、初めてバルセロナを旅行するに人にとっても、それほどハードルが高くないわ。

路線バス
地下鉄
グエル公園から
サグラダ・ファミリアから

路線バス

バルセロナ市内からなら、カタルーニャ広場からの路線バスがおすすめ。

ⅰ)22番の路線バス

一番のおすすめは、カルメル要塞に一番近いバス停まで行く【22番】の路線バス

しかも、10分に一本程度の頻度で本数が出ているので安心。

カタルーニャ広場にあるデパートエル・コルテ・イングレスの北側、「Ronda St Pere」(始発)の停留所から出発。

グラシア通りを北上し、地下鉄線L3(緑)のVallcarca駅を経由して、終点の「Gran Vista – Pl de la Mitja Lluna」(終点)で下車。

交通渋滞にもよるけど、乗車時間は約45分程度。

(地図)

バスを下車したら、緩やかに登る舗装道路を道なりに10分弱(約600m)歩いてカルメル要塞に到着。

(地図)

ⅱ)24番の路線バス

【22番】のバスに比べると、カルメル要塞から少し離れたバス停に到着(約1.2㎞)するけど、歩けない距離ではないわね。

カタルーニャ広場の北側、「Pl. de Catalunya – Rambla Catalunya」(始発)の停留所から出発。

グラシア通りを北上し、「Ramiro de Maeztu – Pl Sanllehy」で下車。

こちらのルートも、交通渋滞にもよるけど、乗車時間は約45分程度。

(地図)

バスを下車したら、徒歩20分弱でカルメル要塞に到着。

(地図)

 

地下鉄

ホテルからカタルーニャ広場までが遠い人や、地下鉄でカルメル要塞の最寄り駅まで行きたい人はこちらがおすすめ。

① 地下鉄線L4(黄)の「Alfons X」駅で下車。

ただ、地下鉄の最寄り駅からカルメル要塞までは少し離れているけど、地元の人は標高差170mの丘を20〜30分かけて登るこのルートでやって来る人が多いわね。

(地図)

② 地下鉄線L4(黄)の「Guinardo – Hospital de Sant Pau」駅で下車。

駅を出たら、徒歩で約30分(約1.5㎞)でカルメル要塞に到着。

(地図)

 

グエル公園から

グエル公園に行くなら、せっかくなのでぜひカルメル要塞まで足を伸ばしてみて、絶対後悔しないわよ。

グエル公園カルメル通り口からカルメル要塞までは歩いて約25分弱、距離にして約1.5㎞強。

この距離なら、グエル公園正門から地下鉄線L3(緑)レセップス駅まで歩くのと大差ないわ。

(地図)

グエル公園〜カルメル要塞〜サン・パウ病院〜サグラダ・ファミリアまでというルートもあり。

このルートならカルメル要塞からサグラダ・ファミリアまでは坂を下る一方なので楽よ。

(地図)

サグラダ・ファミリアから

歩くのが好きな人は、バルセロナの街を散策しながら、サグラダ・ファミリア〜サン・パウ病院〜カルメル要塞という一時間ほどの散策コースもおすすめ。

サグラダ・ファミリアからサン・パウ病院までは一本の歩行者天国を北上し、そこからはギナルド通りを渡り、標高差170mの丘を登ってカルメル要塞まで。

(地図)

体力と時間のある人は、サグラダ・ファミリア〜サン・パウ病院〜カルメル要塞〜グエル公園までウォーキングというルートをチャレンジしてみて。

(地図)

眺望

バルセロナの街並みを見渡すカルメル要塞は、素晴らしい景色が一望できることで人気の絶景ポイント。

ここは日中もいいけど、夕景や夜景も美しいので、ぜひ観てほしいわね。

夕暮れの時間帯は、地元のバルセロナっ子や観光客が一番やって来る時間帯でもあるので混雑するわ。


なので、ここからバルセロナ市街の夜景やサグラダ・ファミリアのライトアップを観たいという人は、日没より少し早めに行くことをおすすめ。

特にスペインだけでなくヨーロッパの夏の日没時間は、かなり遅いわ。

時間帯によってそれぞれの良さがあるので、いつ行っても素晴らしい眺望が楽しめるわよ。


カルメル要塞は360度のパノラマビューが望める丘で、地中海と反対側にも市街が広がっているのが分かるわ。

バルセロナを見下ろすティビダボの丘にゆっくりと沈んでいく太陽を見ながら、冷たいワインかキンキンに冷えたビールで乾杯したくなる気分にさせてくれるわね。

注意点


バルセロナオリンピックがあるまで貧民街だったこともあって、あまり治安が良くなかった地域。

最近は観光客も多くやって来ることから、常に警察が巡回するようになり、とても治安が良くなったわね、

特に夏場は人も多く、賑わっているので、女性同士で行っても大丈夫よ。

観光シーズンの週末や夕方はここへやって来る人で混雑するので、貴重品の管理はしっかりすることが大事。

地中海性気候のバルセロナとはいえ、冬場はかなり寒いので防寒対策はしっかりとして行くことをおすすめ。

道に迷うことはないと思うけど、念のためスマホのアプリに地図アプリをインストールしていったほうが無難。

…まとめ

日本人だけでなく世界中の観光客にも人気の観光地、バルセロナ。

そのバルセロナ市街から一歩離れたカルメル要塞は、まだまだ日本人観光客に知られていない、穴場的観光スポット。

サグラダ・ファミリアをはじめ、バルセロナのランドマークを一度に眺めることができるおすすめの絶景スポット。

日中の眺望もいいけど、サンセットを観ながらワインで乾杯もいいわね。

初めてのバルセロナ旅行、二度目のバルセロナ旅行問わず、バルセロナ旅行のハイライトに是非行ってみてくださいね。

最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。

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