こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。
ということで、今回はバルセロナ市内にあるスーパーマーケットの特徴とよく見かけるお店の紹介をしますね。
スペインのスーパーマーケット事情
似ているようで実は少し違うスペインと日本のスーパーマーケット。
スペインのスーパーマーケットならではの特徴があるので、事前に知っておくと何かと便利なので損はないわ。
深夜営業…いたしません
日本のようスーパーやコンビニが夜遅くまで開いているわけではないので、平日に買い物するときは少し注意が必要。
季節によって若干の変更はあるけど、ほとんどのスーパーは夜21時には閉店してしまうの。
日本のように深夜営業のお店がないなんて信じられない!残業で遅くなったらどうするの!って思うけど、多くのスペイン人はそんな夜遅くまで残業なんてしません。
日曜日は安息日
日本と違って休みはしっかり取るのがスペイン、国民の権利ですからね。
日曜日はスーパーだけでなく一般の個人のお店まで、市内のバル・レストラン、観光客相手のおみやげ物屋さんを除けば、ほとんどのお店が閉まってしまうの。
例外的に、クリスマス前の時期は時間を短縮して営業しているのを見かけるわ。
日曜にどうしても買い物する必要がある時は、主にパキスタン人がやっている通称「パキ」というコンビニが日曜でも開いているけど、少し割高。
無料じゃないレジ袋
日本もそうだけど、バルセロナのあるカタルーニャ州でも2017年から、小売店のビニール袋が有料になっているの。
スーパーで買い物する人は、エコバッグ持参やカートを持ってくる人がずいぶん増えたわね。
ビニール袋がほしい場合は、レジでの会計時にまたは「ボルサ(Bolsa=“袋”」といえば、だしてくれるわよ。
袋の大きさによって1枚0.3€〜0.5€くらいで、最近はエコを意識してかプラスチックでなく紙の袋を出すところが増えてきたわ。
お会計はクレジットカードで
スーパーマーケットやレストラン、観光施設のみならず、最近ではほとんどのお店は、クレジットカードで支払いができるようになっているわ。
逆に現金払いだと、買い物の合計金額が10€以下の場合、€50などの高額紙幣は受け取ってくれないこともあるの。
なので、前もって小銭や小額紙幣は用意しておいたほうが安心。
オレンジ100%の生搾りマシーン
数年前からスペインのスーパーマーケットには、生のオレンジをその場で搾ってジュースにしてくれる機械が置いてあるわ。
さすがオレンジが有名な国だけあって、100%生搾りのオレンジジュースが、ボトルサイズによって1Lが2,79€、0,5Lが1,79€、0,25Lが0,99€。(※季節によって値段に変動があるので注意)
もちろん市販のパックのものより値段は高めだけど、なんといっても添加物一切なしの100%生!
しかも、カフェで飲むことを考えれば断然安いし、一度飲めば、はまること間違いなしの美味しさ!
気軽にビタミンCたっぷりの100%オレンジ生搾りジュースが飲めるのは嬉しいことね。
バルセロナのスーパーマーケット【11 選】
バルセロナ市内でよく見かけるスーパーマーケットを11店をピックアップしたのでお買い物の参考にしてみてくださいね。
それぞれのブランドのスーパーマーケットに特徴があるので、簡単に紹介しますね。
スペイン系
1. MERCADONA(メルカドーナ)
スペインとポルトガルで1630店舗以上展開する、バレンシア発祥の国内最大級のスーパーマーケット。
スペイン人が日ごろ一番お世話になっているスーパーマーケットと言えばここのこと。
なんといっても、野菜やお魚の生鮮食品の鮮度はここが一番で、生活雑貨の質も結構高いわ。
自社のプライベートブランド「HACENDADO(アセンダド)」も幅広い商品ラインナップがあって、価格もお手頃。
ばらまき用のおみやげには、リップクリームやハンドクリームなど、ここのコスメなんかは安くてぴったりよ。
良く言えば、自社ブランドが充実していて安いけど、悪く言えば、他社のオリジナルブランドの取り扱いが少ないことね。
2. Consum (コンスーム)
1975年、バレンシア発祥のスーパーマーケット。
生鮮食品がおすすめで、肉&加工肉コーナーとチーズのコーナーがあり、市場のように好きなものを好きなだけ購入することが可能。
自社のプライベートブランドだけでなく、各メーカーのオリジナルブランドも多く取り扱っているのは嬉しいわね。
調理器具なんかも充実しているので、結構掘り出し物を見つけられることも多いのよ。
3. Bonpreu (ボンプレウ)
お店の名前の由来はカタルーニャ語のBon+preu (ボン+プレウ=良い+値段)から来ているの。
ワインの種類や商品の品揃えも結構充実しているわ。
地元感たっぷりのスーパーで、お店のある場所にもよるだろうけど、比較的空いている(かといって人気がないわけではない)ので、ゆっくりと買い物するにはおすすめ。
4. Caprabo (カプラボ)
バルセロナのあるカタルーニャ地方とアンドラを中心に店舗を展開しているスーパーマーケット。
地産地消を促進するビジネスモデルをブランドのポリシーとしているのよ。
お店のプライベートブランド「EROSKI」の商品は、遺伝子組み換え・人口着色料・トランス型不飽和脂肪酸などを含んでいないので安心。
他のスーパーと比べると、値段が少し高い感じがするかも。
5. Condis (コンディス)
現在はバルセロナとマドリードを中心に事業を展開。
立地や環境によって、柔軟に店舗の大きさや取り扱い商品を変えたりして、消費者のニーズに合ったサービスを提供しているの。
全体的に小さめの店舗が多いけど、お店によっては夜の22時や23時まで営業しているところもあるので助かるわね。
6. Día (ディア)
赤い看板が目印のマドリードに本社を置くスーパーマーケット・チェーン。
商品陳列のセンスはいまいちだけど、とにかく激安で庶民にとっては強い味方のスーパー。
スペインの他のもポルトガル、アルゼンチン、ブラジルなどにも海外展開しているのよ。
価格が安いことが特徴だけど、比較的小さな店舗で商品の取り揃えは、大型スーパーに比べて少なめね。
7. Veritas (ヴェリタス)
バルセロナだけでなく、バスク地方、バレアレス諸島、マドリードなどに50店舗を展開。
エコロジー認定商品や、フェアトレード商品の取り扱いも多く、生鮮食品は合成化学物質を一切使用していないのよ。
価格はすこし割り高だけど、食材や日用品を安心して選べる貴重なお店ね。
8. AMETLLER ORIGEN(アメジェール・オリヘン)
カタルーニャ地方を中心に展開する、オーガニック商品を取り扱う老舗スーパーマーケット。
1830年に農家のAmetller一家が農業生産から加工・販売までを総合的に手掛けたのが事業の始まり。
季節の野菜や果物がとても新鮮で美味しく、特にここのスーパーで絞るフレッシュ・オレンジジュースはとく最高なので、ぜひ試してみて!
フランス系
9. Carrefour(カルフール)
赤で Carrefourと書かれたお隣りの国、フランス資本のスーパーマーケット。
特にランブラス通りにある店舗は、バルセロナ一番の来客数を誇り、場所柄観光客の出入りもここがダントツ多いわね。
フランス資本だけあって、ワインやチーズはフランス・イタリア・イギリス・オランダ産など他店に比べると種類が豊富。
ここなら、何でも一通りの商品が揃うけど、すべての商品が他のスーパーと比べて決して安いわけではないのよ。
同じ系列のカルフールでも緑の看板でEXPRESSと書かれた方は、コンビニのような規模が小さめの店舗。
営業時間も長く、珍しく日曜日も営業しているので、いざというときは助かる存在。
ただし、赤のCarrefour(カルフール)に比べると商品の値段は高めね。
ドイツ系
10. LiDL (リデル)
商品陳列のセンスはイマイチだけど、価格設定は安めで、質の良い食材がそろっているわ。
時折、世界各国の食材を集めた各国フェアが行われたりするので、その時はお客さんが殺到するほどスペイン人には結構人気があるのよ。
日本人にとって嬉しいのは、あの「シャウエッセン」のようなパリッポリッ感のウィンナーがここでは手に入るってことね。
これといって特筆すべき特徴は見当たらないけど、つい立ち寄ってみたくなる平均点以上のお店といえるわ。
11. ALDI (アルディ)
お買い得価格のLidlよりもさらに低価格設定で、主婦や庶民にとっては強い味方的存在といったところ。
とくにおすすめなのが、サクサクでバターの香りたっぷりなクロワッサンががとにかく安くて美味しいの。
その他には、BIO商品が全般に充実しているわね。
お国柄なのか無駄のない効率的な店舗経営をしている印象を受けるわ。
…まとめ
スーパーマーケットは、地元で暮らす人々の生活感を垣間見れる場所。
スペインのスーパーマーケットと言っても、地域別・国内系・外資系とそれぞれに違う特徴があって興味深いわね。
スペインを訪れたら、地元のスーパーマーケットに足を運んでみると、きっと面白い発見があるわよ。
難しいおみやげ探しも特別なお店へ行くことなく、スーパーマーケットで解決できるので、滞在先の近くにスーパーマーケットを見つけたらぜひ覗いてみてね!
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。
今年のバルセロナのクリスマスの様子を動画配信しているので、よかったら覗いてみてね。