こんにちは、バルセロナ在住10年目になるモニカ通信のモニカです。
ということで、今回は、そんな中でここバルセロナでよく飲まれている一般的なビール7種類を飲み比べてみたので、バルセロナ旅行の計画作りの参考にしてくれるとうれしいわ。
ワインよりも世界有数のビール消費国
2013年にフランス、イタリアを抑えワインの生産量が世界一になったスペインだけど、実はビールが一番ポピュラーなアルコール飲料なのって知ってた?
ビールのおもな原料といえば、大麦麦芽(モルト)、ホップ、酵母(イースト)、水だけ。
バルセロナの6〜8月の夏の3ヶ月は雨が降らないと言われ、日本と同じように、ビールの消費量はうんと増えるのよ。
日本で居酒屋に行くと、「とりあえず生!」って注文するように、スペインでも、バルで一杯目に頼む飲み物といえば、ビールが定番のようだわね。
スペインのビールは安い⁉︎
スペインのビールはバルで飲んでも安いけど、スーパーマーケットで買うとさらに安く、330ml缶で0.5~0.9ユーロ程度で買えるのよ。
その理由は、酒税が日本や他の先進国と比較しても安いからで、酒税の高い日本のように、発泡酒や第三のビールといったジャンルは、スペインには到底考えられないわね。
スペインビールのスタイル
ビールは発酵方法によって、上面発酵の「エール」、下面発酵の「ラガー」、「自然発酵」の3つに分類されるの。
スペインの大手ビール会社が出している商品の大半が下面発酵の「ラガー」で、ピルスナーといわれるスタイルのものよ。
日本を含め世界で最も飲まれているビールのスタイルがこのピルスナーで、黄金色でホップの苦みが程よく効いていて、すっきりと飲みやすいのが特徴ね。
スペインの大手ビール会社は色々なスタイルのビールも作っているけど、豊かな食文化に合わせて、料理の邪魔をしないビールやカラッとした気候に合わせた飲みやすいビールが好まれるわ。
生ビール派それとも瓶ビール派?
スペインのビールは大きく分けて生ビール、瓶ビール、缶ビールがあり、バルで出されるのは生ビールと瓶ビールの2種類。
その中でもビールサーバーから注がれる生ビールはグラスの大きさによって、
Caña(カーニャ) : 小グラスのビール、
Doble(ドブレ) : 中グラスのビール、通常、カーニャの2倍の量、
Tubo(トゥーボ) : 細長いグラスのビール、
Copa(コパ) : 脚付きグラスのビール、
Jarra(ハラ) : ジョッキビール
…と細かく分かれるけれど、特に観光客がたくさん来る街中のバルやレストランでは、区別が曖昧になってきているところが多いようね。
実際、日本ほど生ビールと瓶ビールの味の差はほとんどなく、その違いは単純にグラスか瓶ビールの差ぐらいのもの。
バルセロナでよく飲まれているビール7種を飲み比べ!
Estrella Damm (エストレージャ ダム)
1876年、地元バルセロナでアルザス地方出身のフランス人が創業したビールで、FCバルセロナのオフィシャルビールでもあり、カタルーニャ地方のバルセロナを代表するビールよ。
最近はモリッツや他社のビールの追い上げがすごいものの、今だカタルーニャでは圧倒的なシェアを誇っているわね。
原料に麦芽やホップ以外に米を使っているのが、他のブランドにはないこのビールの特徴。
すっきりと飲みやすくキレがあり、クセがないので、万人に受けする味で、あと味は少し甘さを感じるわね。
日本のスペインバルなんかでも結構取り扱いがあるみたいだし、日本人にとっても飲みやすいわよ。
Moritz(モリッツ)
1856年、地元バルセロナで創業されたスペイン全土で一番古いビール。
1970年代のオイルショック後、経営悪化で休業し、2004年に操業再開後、現在は急速にシェアを拡大中。
シェア率ではバルセロナ最大手のエストレージャに劣るものの、地元ファンの多いビール。
味は個性があって、ホップの風味がよく感じられるわね。
バルセロナ市内中心に、モリッツが手がけたバルレストランがあり、ビール製造の様子が見られるわよ。
Mahou 5 estrellas(マオウ シンコ エストレージャス)
1890年、マドリッドで創業されたビールで、レアル・マドリッドのオフィシャルビールにもなっていて、スペインを代表するビールよ。
もちろん、マドリッドのバルやレストランで一番よくみられるビール。
現在はサン・ミゲル社と経営統合しているわね。
適度な苦味があり、のど越しはスッキリしていて、バランスが良くとれているので、日本人の口に合う味よ。
San Miguel(サンミゲル)
1890年、スペイン統治時代のフィリピンのマニラで創業されたのち、スペインのマラガの会社がヨーロッパでの販売権を獲得したの。
2000年、マオウに買収され、スペインの不動産バブル崩壊後、ターゲットを低所得者にしぼって安売り戦略でシエアを拡大し、スペイン最大のビール会社になっているの。
エストレージャダムに似せて作ったビールともいわれていて、バスク地方でよく飲まれているのよ。
味はクセがなく、飲み口も軽くすっきりしているわね。
Estrella Galicia(エストレージャガリシア)
1906年、メキシコからの帰国移民が、雨の多いガリシア地方のア・コルーニャで創業したビールで、醸造に軟水が使われているのが特徴よ。
当然のことながら、ガリシア地方のバルではよく飲まれているビールで、バルセロナでは以前は見かけなかったけど、最近ではちょこちょこ見かけるようになったわ。
程よい苦味があって味は若干辛口だけど、飲み口はスッキリしていて、バランスが抜群で飲みやすいわね。
ちなみにエストレージャダムと名前が似ているけど、全然関係ないわよ。
Cruzcampo(クルスカンポ)
1904年、アンダルシア地方のセビージャで創業されたビールで、1991年にアイルランドのギネス社に買収、その後2000年にはオランダのハイネケングループに買収されたの。
セビージャでは今だ根強いファンがいるみたいだけど、その他の地域では安いバルで出されるビールとして、あまり評判は良くないみたいだけど。
他のビールに比べアルコール度数が低く、苦味に加え少し酸味があるので好き嫌いが別れるかもしれないわね。
Amstel(アムステル)
こちらもアンダルシア地方のセビージャで創業された麦芽100%のビール。
バレンシア地方のバルなんかでもでもよく飲まれているのよ。
それほど苦味がきつくなく、マイルドで飲みやすい味に仕上がっているわね。
ちなみに、オランダの首都アムステルダムとは何ら関係はないみたい。
…まとめ
今回ビールの飲み比べはしたけれど、正直どれもおいしいし、味の好みは人それぞれなので、あえてランキングは付けないことにしたの。
スペインはバルで飲むビールも安いけど、スーパーで買ったらさらに安いので、旅行中にその土地のいろんなビールを自分で飲み比べて、お気に入りを探してみるのも楽しいわね。
