お役立ち情報

【2020年】コロナ禍のバルセロナのクリスマスの様子と現在の街の状況

こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。

Yさん
Yさん
「世界中がコロナで始まりコロナで終わろうとしている(まだまだ続きそうだけど…)2020年。日本ではいろいろなクリスマスイベントが中止になったりしているけど、バルセロナってどうなのかしら。」

モニカ
モニカ
「ヨーロッパでも、ドイツなど早々とクリスマスのイベントを中止している国が多い中、ここスペインのバルセロナ市は最終的に規模を縮小してクリスマスマーケットを開催することに決定したのよ。」

ということで、今回は2020年のバルセロナのクリスマスマーケットの様子と街の状況を紹介しますね。

2020年のクリスマスイベントのスケジュールと活動内容は、スペイン及びカタルーニャ州保健当局によって策定される措置に従い変更される可能性があります。

バルセロナ市内のクリスマスイルミネーション

(※各画像をクリックすると別の画像が楽しめます。)
hotel majestic
バルセロナのクリスマス・イルミネーションの点灯式が、11月26日(木)の18時la plaza Comercial (El Born Centro de Cultura y Memoria)で行われ、今年も遂に始まったわ。

今年はカタルーニャ広場に初めてクリスマスライトが施され、長年クリスマス飾りがなかったバルメス通りにもイルミネーションが灯ったのよ。

grand via
例年のように、パセジ・ダ・グラシア大通りをはじめ、ウルキナオナ広場、ライエタナ通り、グランヴィア通り、アラゴ通り、ライエタナ通り、バルセロナ大学広場などでも華やかなイルミネーションが灯されているわ。

その他たくさんの通りや場所でクリスマスライトが点灯し、クリスマス・シーズンのバルセロナ市内を輝かせてくれているのね。

開催場所:バルセロナ市内各所
点灯期間:2020年11月26日〜2021年1月7日
点灯時間:午後17:30〜夜24:00まで

バルセロナのクリスマスマーケット

コロナの影響で、ヨーロッパでもドイツなど早々とクリスマスのイベントを中止している国が多いわね。

そんな中、ここスペインのバルセロナ市は、最終的に規模を縮小して2020年もクリスマスマーケットを開催することに決定したのよ。

バルセロナ市内の2箇所で開かれている有名クリスマスマーケットを紹介しますね。

Fira de Santa Llucia (サンタルシア・クリスマスマーケット)

christmas market cathedral
200年以上の伝統がある、バルセロナで最も古いサンタルシアのクリスマスマーケット。

バルセロナのサンタ・エウラリア大聖堂の前の広場で行われているの。

カテドラルと古い街並みを背景に賑わうマーケットは、旧市街ならではの雰囲気を楽しむことができて最高ね。

開催期間:2020年11月27日(金)〜12月23日(水)
営業時間:月曜〜金曜11:00〜20:30、土曜・日曜10:00〜21:30
実施場所:サンタ・エウラリア大聖堂前の広場
特別対策:
マーケットは境界線で囲まれ、入口と出口を2箇所設置して入場をコントロール。
キャパシティは最大900名まで入場可能。
入場時に来場者の連絡先情報を取得。
昨年282の出展が今年は126の出店と半分以下に縮小。

Googleマップ

Fira Nadal de la Sagrada Familia(サグラダファミリア・クリスマスマーケット)

christmas market sagrada familia
アシャンプラ地区で最も長い伝統を持つサグラダファミリアのクリスマスマーケット。

サグラダファミリアを見上げながら、クリスマスの買い物を楽しめるなんて素敵よね。

クリスマスのモミの木やデコレーション、キリスト降誕シーンの人形、手工芸品やアクセサリーなど以外にも、チュロスやクレープなどの食べ物のスタンドも出ているわ。
sagrada familia
※残念ながら、今年はサグラダファミリアの生誕の門のクリスマスマッピングは、密を避けるために中止とのことだけど、ライトアップはいつも通りされているわ。

開催期間:2020年11月28日(土)~2020年12月23日(水)
営業時間:10:00~21:00(土曜日は22:00まで)
実施場所:サグラダファミリア受難の門の前の公園
特別対策:
各露店は売り場グループ(クリスマス装飾品売り場、もみの木売り場、食品売り場、ギフト売り場)ごとに分けられる。
来場者は仕切られたルートを一方通行で巡る。

Googleマップ

現在のバルセロナの街の状況

porta angela

観光スポット

casa mila
公共の施設民間の施設にあいだには、かなりの差があるようね。

グエル公園、グエル邸、ピカソ美術館、国立カタルーニャ美術館など、バルセロナ市やカタルーニャ州が管理する観光スポットは、時間短縮だけど、ほぼ平常通り営業。

一方、サグラダファミリア、カサ・バトリョ、カサ・ミラ、グエル邸など、民間が運営する観光スポットは、臨時閉館や週末のみの営業だったり、さらなる時間短縮されているの様子。

オーデイガイドは、機器からのコロナ感染のリスクがあるので、貸し出しできなくなっているところが多いわ。

それに代わって、解説アプリををスマホにダウンロードして利用するという方法を取っているところが増えているわね。

たとえオープンしていても、サグラダファミリアの塔や地下ミュージアムなど、人が密になるような場所は閉鎖されているわ。

タブラオ(フラメンコショー)は、舞台と客席がとても近く密な環境にあるため、コロナ感染のリスクが完全に収束するまで、現在のところ再開の目途が一切たっていない様子。

カンプノウ・スタジアムでのサッカーの試合は、依然無観客試合が続いていて、当分は状況の変化は無さそう。

市民生活

la vida de la gente
スペインでも10月25日二度目の非常事態宣言2021年5月まで発令される事態になったのは既に知っていると思うけど、市民の日常生活は意外と落ち着いている感じね。

春先にコロナ感染が始まってからの半年間で、市民もこの状況に対して慣れて来たんじゃないかしら。

現在スペインでは、外出時は常にマスク着用の義務はあるけど、感染に対する恐怖と言うものは殆ど感じられないという印象を受けるわね。

もちろん高齢者や基礎疾患といった持病を持っている人たちは同じではないと思うし、誰もが不自由さは感じているだろうけど、みんな淡々と普通に暮らしているというのが実情。

12月12日現在、カタルーニャ州では午後22時から午前6時までの外出は原則禁止

治安

seguridad
日本人観光客の被害の代表格だった、スリ・置き引きの類いは激変して今ではほぼ無くなった様子。

地下鉄のスリやサグラダ・ファミリア周辺で活動していた置き引きも見かけなくなったわね。

もちろん全くいなくなったわけではなく、市内中心の観光スポットで活動していた輩が、観光客がいなくなったがために、市民の居住地区の方へ上がってきて、市民をターゲットに活動しているという噂もちらほら。

彼らはどちらかというと、少しアグレッシブで、バイクに二人乗りで働く引ったくりの類いなので、ちょっと怖いわね。

いずれにしろ、旅行者にとって今のバルセロナは、歴史上で今が一番安全だと言う人もいるぐらいで、その点では何の心配もなく旅行ができるんだけどね。

ただし、コロナ禍が収束すると以前と同じ状況に戻って来るのは間違いないので、治安に関してはあくまで暫定的と捉えたほうが良さそうね。

交通機関

aeroport
空港へは、基本的に航空券を持った乗客のみしかターミナルビル内には入れないわ。

送迎で行く人は空港ビル内には入れないので注意が必要。(※介護が必要な場合の付き添いはOK)

各航空会社も大幅に減便しているので、事前に利用する航空会社のサイトを確認することが必須よ。

空港バスは、利用者の超激減にともない、運行数を大幅に減らし、以前は5分間隔だった運行も現在は15分間隔となっているわ。

空港の第一、第二ターミナル行きが一つに統合されて、第二ターミナルへ行くには、所要時間は約1時間程度。

RENFE(スペイン国鉄)は、スペイン政府および州政府による移動制限が掛かった場合、チケットの払い戻しや変更は原則基本的に無料

市内を走るタクシーは、運転手は当然のことながらマスク着用義務、最大乗車人数は運転手を含めて6名までで、助手席に座ることは禁止

10月の末から当面は、週末金曜日の午前6時から翌月曜日の午前6時までの間、市をまたぐ移動の域外移動が原則禁止となっているので注意が必要よ。

ホテル

hotel
11月末の段階で、バルセロナ市内で営業しているホテルは全体のの27%、数にして438軒のうち118軒が営業中。

ただし、12月中にはさらに8〜15軒が休業する予定だと聞いているわ

印象としては高級ホテルや小規模ホテルに閉まっているところが多いような気がするわね。

ただ、5つ星クラスのホテルの中には、少しでも売上を出そうと、ターゲットを観光客から市民へシフトし、一ヶ月900€〜(税込み1,080€〜)という破格のオファーをするところも出てきているのよ。

これには、部屋代だけでなく、ホテル内にある施設、ジム、スパ、プールも全て無料で使い放題とのこと。

その他にも、一ヶ月600€〜(税込み730€〜)というところもあり、これだとバルセロナ市内にアパートを借りるより安いわね。

もちろん、ホテルのチェックイン・チェックアウトは宿泊客のスマホで済ますことができるのよ。

レストラン

restaurantes
11月23日より、レストラン・バルでの店内営業が再び再開可能となったんだけど、カウンター席の利用は不可で、すべてテーブル席に着席しての飲食のみ可能。

しかも、テーブル席は、1テーブル最大4人までで、テーブル間は2メートルの距離の確保が必要。

店内は定員の数は30%までに制限されていて、さらに営業時間は午後21時30分までに制限。

テイクアウトは夜22時、デリバリーサービスも夜23時までの営業に制限されているわ。

お土産物屋

tienda cerrada
日本のガイドブックに紹介されているお土産関係の店は閉まっている、あるいは廃業したところがかなりありそうね。

ばらまき用のおみやげでも紹介しているデパート、エル・コルテ・イングレスは、以前と変わらず営業を続けているわ。

…まとめ

スペインの新型コロナウイルス感染の状況は、10月半ばからコロナ第2波の感染が広がりで、ヨーロッパで最初に感染者100万人を遂に突破。

その後も増え続けて、10月25日にはスペイン全土で再びロックダウン(非常事態宣言)が発令されることになり、夜間の外出制限が始まりました。

12月11日現在、以前より少しは落ち着いて来てはいるようだけど、それでも一日当たりの感染者数が7,000~10,000人出ているので、依然として楽観視できる状況ではないわね

日本の国に当てはめると、毎日、死亡者数も含め日本の約10倍出ているような状況なのよ。

日本からバルセロナへ訪れる観光客については、新型コロナ以降は全くのゼロ

恐らく、2021年3月の春休み、卒業旅行シーズンは絶望的、ゴールデンウイークも可能性は極めて低いと予想されるわ。

願わくば、2021年夏頃に、なんとか正常化の道への一歩が始まって欲しいけど、最近では東京オリンピックが終わるまでは無理だという噂も聞くし…、全く先が読めない毎日だわね。

2020年はコロナにより、観光客の超激減で元気のなかった観光都市バルセロナだけど、クリスマスイルミネーションの輝きが、少しでも街や人の心も明るく照らし、みんなが楽しいクリスマス・シーズン、ニューイヤーを迎えられることを祈っていますね。

最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。