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バルセロナの年越しは除夜の鐘でも蕎麦でもなく、12粒の白ブドウを食べながらカウントダウン!!

noche vieja

こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。

Aさん
Aさん
「日本の大晦日といえば、除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べるというのが伝統的な風習だけど、スペインの人ってどんなふうに年越しのをするのかしら?」

モニカ
モニカ
「日本の年越しが懐かしいわねぇ。ここスペインでは108の除夜の鐘もないし、年越しそばもない代わりに、スペインならではの風習でニューイヤーのカウントダウンに合わせて12粒の白ぶどうを食べるのよ。」

ということで、今回はスペインの大晦日、ニューイヤーイブの過ごし方を紹介しますね。

※2021年のバルセロナのスペイン広場でのカウントダウンは、Covid-19の影響で中止となっています。代わりに、一人でも多くのバルセロナ市民が自宅から楽しめるように、様々なスポットから花火が上がります。

世界のニューイヤーのカウントダウン

new year eve
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家族で除夜の鐘を聞きながら年越しそばを食べ、静かに初詣に出かける日本の元旦。

毎年、世界の年越しでは、みんなで派手に盛り上がって新年を迎えようと、豪華なカウントダウンのイベントが行われるわね。

例えば…、

世界中から100万人以上もの人が集まるというニューヨークのタイムズスクエア、

世界遺産のロンドン塔やビッグベンなどの歴史的建造物と花火の競演が見ものの、ロンドンのテムズ川両岸、

近代的なビルのイルミネーションと花火が華やかなシンガポールやドバイ、

華やかなカウントダウンで有名な都市が世界中にはたくさんあるわ。

スペインのニューイヤーのカウントダウン

noche vieja
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スペインの大晦日12月31日は「Noche vieja(ノチェ・ビエハ)」と呼ばれるの。

スペインのカウントダウンに関しては、首都マドリードのプエルタ・デル・ソルの大時計の鐘の音によるカウントダウンが有名。

全国にその様子が生中継され、マドリード市庁舎の午前0時の時計塔の鐘の音に合わせ、12粒のブドウを食べるのが、スペインの伝統的な年越しのイベントなの。

どうしてぶどうを食べるの?

noche vieja
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日本では大晦日の夜、年越し蕎麦を食べる習わしがあるけど、実はスペインでも似た様な風習があって、年越しのカウントダウンに合わせて「ブドウを12粒食べる!」というもの。

しっかりと全部の粒を食べることが出来れば新年には幸運が訪れると言われているのよ!

でもどうしてぶどうなのかというと、その昔、ブドウが余りに余ってしまい、どうにか消費する方法がないかとある人が考え作り出したのがこの伝統なんだって。

なんだか笑えるわよね。

下準備は念入りに

12 grapes
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ぶどうは甘いけど、「カウントダウンに合わせて12粒ぶどうを食べるだけでしょ?」と甘く見ちゃいけないわよ。

ぶどうは甘いけど、「カウントダウンに合わせて12粒ぶどうを食べるだけでしょ?」と甘く見ちゃいけないわよ。

12粒のぶどうには充分な下準備が必要なのよ。

まず、比較的小なさ(←これ意外と大事)12粒のぶどうを自分のお皿にとっておきます。

さて、ここで問題となるのが、くせ者のぶどうの種と皮

カウントダウンの鐘の音は一秒に一回鳴るんだけど、このスピードが思ったより早いので、それに合わせて種と皮を吐き出すのは結構至難のわざ。

「皮ごとまるごと食べちゃう」という方は良いけれど、ぶどうを食べ慣れていない人やぶどうの皮を食べたくない人には問題ね。

いちいち皮や種を吐き出していたらとてもじゃないけど間に合わないので、事前に皮をむいておいて種をあらかじめ抜いておくか、スーパーで小ぶりの種なしぶどうを買った方が良いわね。

種なしぶどうなら種を吐き出す心配がなくて安心。

ルール違反でもなんでもなく、12粒のぶどうの果肉をカウントダウンに合わせて全部食べきることなんだから。

皮ごととか種までとかどのルールブックにも書いてないわよ。

種なしぶどうは、スーパーマーケットでも売られるけれど、結構争奪戦で早く売り切れでなくなるので、早めに買いに行ってね。

スーパーには種なし皮なしの缶詰ぶどうも売られているので、外でカウントダウンをする人は缶詰が便利だけど、味は美味しくないわ。

でも、鐘の音は秒針の速さで鳴るので、たとえ種なし皮なしだったとしても、12粒のぶどうを口いっぱいに含ませることになるわね。

カウントダウンが鳴り終わる頃は、まだ口の中がぶどうで埋まっているはずよ。

バルセロナのニューイヤーのカウントダウン

noche vieja
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ヨーロッパでトップクラスの人気の観光地であるバルセロナは、以前はカウントダウンはそれほど派手ではなかったの。

2013年から、“うちも世界的なカウントダウンイベントのスポットにするぞ”とようやく気合いを入れたようで、派手なカウントダウンイベントを行うようになったのよ。

毎年バルセロナのカウントダウンは、スペイン広場からカタルーニャ美術館のある「モンジュイック噴水」前までのレイナ・マリア・クリスティーナ通り(Av.Reina Maria Cristina)で行われます。

花火からミュージックコンサート、噴水ショーにカウントダウン・ライブといったイベントてんこ盛りのお祭り感が特徴ね。

アクセスは地下鉄1号線(赤色)か3号線(緑色)のEspanya駅になりますが、一時間前でも地下鉄の中はすでに激混み、地上に出ても、身動きが取れず、先に進めないほどの人、人、人。

やはり真下から見上げる大スケールのカウントダウンの花火は絶景なので、是非ともここモンジュイックの噴水前で見ることがおすすめ。

ただし、ベストポジションはの場所取りには、もっと早い時間に来る必要があるわ。

そしてカウントダウンの30分前くらいからいよいよショーが始まるの。

年によって違うけど、だいたいこの時期のバルセロナの夜の気温は6°C〜14°Cなのでコート、マフラー、帽子、手袋はしていったほうが良さそう。

また大晦日である12月31日のバルセロナ市内では、基本的には早めに店じまいをしているレストランが多いのでレストラン難民にならないように注意して。

観光地中心であるランブラス通り、カタルーニャ広場周辺、グラシア通り周辺、サグラダ・ファミリア周辺のレストランなどは特別に営業しているところがあるけど、ガラディナーといった特別メニューで値段も特別だったりするわ。

逆に元旦はバル・レストランから観光スポット、美術館や博物館といった場所はほとんどが休業するので注意してくださいね。

カタルーニャらしいカウントダウン

(画像をクリックすると、動画が見れます。)

2013年に始まったバルセロナのは出たカウントダウンは、巨大な人間の塔(カタルーニャの伝統行事でユネスコの無形文化遺産)の人形が噴水の手前に置かれ、光と音楽と噴水のショーが繰り広げられたのを覚えているわ。

人間の塔をうまく取り入れていたところが、なんともカタルーニャらしいわね。

カウントダウンの12回の鐘に合わせてブドウを食べ、新年を迎えると、一斉に花火が上がるのよ。

Feliz ano nuevo!!(フェリス・アンニョ・ヌエボ)」と周囲の人と声をかけ合い、頬にキスをしたりハグをしたり、年が明けると同時にスペインのスパークリングワイン、カヴァで乾杯!

イベントはだいたい0時半頃には終了して、その後特にニューイヤーのイベントがあるわけでもなく、地元の人や小さな子供のいる家族連れはさっさと家路に向かうわね。

若い人はその後クラブへ繰り出して朝まで踊り明かしたり、バルへ行ってお酒を飲んだりと、ニューイヤーのお祭りは朝まで延々と続くみたいだけど…。

大晦日は地下鉄は終日運転なので、カウントダウンイベントに出かけても帰りの心配はないので安心して。

ただ、とにかく混んでいるので、スリには十分に注意しつつ、カウントダウンを大いに楽しんでくださいね。

自宅やホテルの部屋でカウントダウン

noche vieja tv
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もちろんテレビでも、スペインの首都マドリッドのプエルタ・デル・ソルの大時計の鐘の音のカウントダウンが全国中継。

人によってはそれを見ながら、自宅やホテルの部屋で家族や友達とみんなで準備したぶどうを食べて、ニューイヤーを祝うの。

家庭によっては、ここカタルーニャ州のバルセロナの地方局によるスペイン広場のカウントダウン中継を見ながら、ぶどうを食べるところもあるわ。

鐘の音に合わせて無事12粒を食べ終えることができたら…、新年の12ヶ月を幸せに過ごすことができるわね。

注意! 12個の鐘の前に、準備の4つの鐘の音があって、これは「los cuatro」と呼ばれる鐘で、準備の合図なので、この鐘の間はまだぶどうを食べ始めないでね。

テレビでカウントダウンを迎える人は、テレビの画面の下に数字が出て鐘の音をカウントしてくれるので、それに合わせてぶどうを食べれば良いので安心して。

夜通し踊り明かしたあとの締めはこれ!

churros y chocolata
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一晩中おしゃべりしたり、クラブで踊ったりして体力が消耗し、その上ひんやりと冷える朝方、スペイン人たちが最後に立寄るのがチュレリア

チュレリアとはスペイン人のソウルフード的なお菓子チュロスを専門に扱っているお店。

揚げたての熱々チュロスにはたっぷりの砂糖がまぶしてあって、これだけでも元気になりそうだけど、温かいチョコラテを食べるのがベストな組み合わせ。

チュロスを更にあま~いチョコラテに浸して食べると、冷えて疲れきった身体に染みわたり、あっというまに体力が回復するわ。

ここスペインも1月1日祝日。美術館などはお休み、営業しているお店やレストランはわずかなので、前日の疲れた身体をゆっくりと休める日には最適。

そして、1月2日からはカレンダーが土曜や日曜日でもなければ、街はいつもと普段どおりに動き始めるの。

でも2021年は元旦が金曜日に当たるので、そのまま週末に入り三連休になって、日本と同じように4日の月曜から仕事始めって感じになるわね。

…まとめ

日本とは一味違ったスペイン、バルセロナのカウントダウン。

華やかで楽しいカウントダウンが楽しみたい!という人は是非スペイン広場のモンジュイックの噴水広場へ出かけてみて!

華やかで綺羅びやかな噴水ショーや花火、ステージでのライブなどが行われ、その後カウントダウンの12回の鐘の音色に合わせて12粒のぶどうを食べるという、スペインの習慣も体験できるわ。

もし来年2021年にコロナが収束して、バルセロナへ年末旅行する機会があれば、ぜひスペイン広場で2022年のカウントダウンを楽しんでくださいね。

きっと、一生心に残るようなインパクトのあるカウントダウンに遭遇できること間違いなしよ。

最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。

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