こんにちは、バルセロナ在住10年目になるモニカ通信のモニカです。
ということで、シリーズ第一回目の今回はサグラダ・ファミリアを詳しく解説していきますね。
サグラダ・ファミリアの歴史
毎年、一年を通してたくさんの観光客が訪れるヨーロッパを代表するバルセロナの観光スポットサグラダ・ファミリア(Sagrada Família)。
サグラダ・ファミリアは宗教書専門店主のジョゼップ・マリア・ボカベージャが個人の寄付による贖罪教会として建設を始めた教会。
熱心なカトリック教徒でもあった建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて建築に従事したのが、このサグラダ・ファミリアで、日本語での正式名称は「聖家族贖罪教会」。
1882年に建設が開始され、当初はガウディでなくフランシスコ・ビリャールという建築家が無償で設計を担当していたんだけど、意見の対立からビリャールはすぐに辞任。
1883年、彼の後任として当時まだ無名だった若干31歳のガウディが 設計を引き継ぎ、事故で亡くなる1926年まで担当。
ガウディの死後、彼の意思を受け続く建築家達に引き継がれ、現在は9代目のジョルディ・ファウリが設計を担当。
歴代の建築家達の名前が教会内の博物館に展示されているわ。
1984年、ガウディの建築物が最初に世界遺産登録されたときは、グエル公園などが対象で、サグラダ・ファミリアは対象外だったのよ。
その後、2005年、サグラダ・ファミリアの「生誕のファサード」と「地下聖堂」が世界遺産として追加登録されたの。(※教会全体としては未登録よ)
2010年にはローマ教皇16世によるミサが行われたことで、これまでの単なる大聖堂からバジリカに認定されたのは有名な話。
完成はいつ?

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永遠に完成しない建築物の代名詞でもあるガウディ未完の作品、サグラダ・ファミリアは、ガウディの没後100周年にあたる2026年に完成が予定されているの。
とはいえ、2026年は「一番高いイエスの塔の建築が完成する」という意味であって、メインエントランスにあたる栄光のファサードの装飾工事は2026年以降も続く予定なのよ。
サグラダ・ファミリアの公式HPによると~2036年と書かれているわね。
建設当初は、300年はかかると言われていた建築期間。
入館料の値上げやIT技術の進歩により、この30年の間に半減され、工期が144年にまで劇的に短縮されたのよ。
現在未完成なのは、本来のメインエントランスである栄光のファサードと、中央に立つ一番高いイエスに捧げる塔(172.5m)など18本のうち10本の塔と鐘楼。
2019年、サグラダ・ファミリアが公式に公開している下記の最新の動画で、サグラダ・ファミリアの完成イメージを見ることができるわ⬇
違法建築?

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サグラダ・ファミリアは、実は違法建築だったというのは有名なトリビア。
建設当初の1885年に建築許可は降りていたんだけど、その後いろいろとごたごたがあり、許可の更新がされず失効したままの状態が続いていたの。
そのため、違法建築の状態が130年以上にわたって続いていたわけ。
2018年、教会側がバルセロナ市に47億円を支払うことで合意し、ようやく正式な建築物となったようね。
入場チケット

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サグラダ・ファミリアの入場チケットは入場時間の指定制になっているわ。
当日券を購入する場合、受難のファサード側にあるチケット・オフィスで購入できるけど、当日券はいつも完売していることが多いので、事前にネットで予約することが必須ね。
ハイシーズンには、ネット予約でも完売になることもあるので、早めの予約が重要よ。
そして、サグラダ・ファミリアのハイライトの一つが塔からの眺め。
生誕のファサード側か、受難のファサード側にそれぞれある塔のどちらかを選んで、チケットを予約。(※実際、この選択に多くの観光客が悩むのよね)
それぞれの塔からの眺めには、それほど大きな違いはないと思うわ。
どちらを選ぶか悩むところだけど、個人的には、ガウディ生存時から建設が進んでいた生誕のファサード側の塔が歴史を感じられるかしら。
ただ最近受難の門側の工事が一段落して、受難のファサード側の塔からの景観が良いので、そちらがおすすめできるかしら。
また、生誕のファサードは北東向き、受難のファサードは南西向きなので、見学する時間帯が逆光にならない方を選ぶのも、塔を選ぶときの目安の一つになるわね。
見学時間の目安
目安としては、サグラダ・ファミリアに到着して、普通に見学するなら2時間、ゆっくり見学するなら3時間くらい見ておいたほうがいいわね。
入場に20~30分、ファサードや教会内の見学に40分~60分、塔の見学に30分、博物館の見学やおみやげの購入に30分くらいの配分。
写真撮影スポット

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定番の写真撮影スポットといえば、生誕のファサードの前にあるガウディ公園から、池越しに撮影する生誕のファサードが人気。
条件が良ければ、池に映る逆さサグラダ・ファミリアも撮影でき、教会以上に周囲にはたくさんの観光客の姿を目にすることも。
受難のファサード側にもサグラダ・ファミリア公園があるけど、遠目からは木が邪魔になって、ガウディ公園からのようには上手く撮影できないのよね。
サグラダ・ファミリアの真北には、サン・パウ病院へ真っ直ぐ延びるガウディ通りがあり、ここからだと大きな障害物もなく、遠目からもサグラダ・ファミリアを撮影でききるわ。
また、2021年1月現在、教会完成時にはメインエントランスになる栄光のファサードは、未だ未完成で、まるで建設中のオフィスビルといった様子。
見学ルートマップ
生誕のファサードには、見学ルートのマップが表示されているので、マップにしたがって見学のモデルルートをご紹介しますね。
①生誕のファサードの門側の入場口から入場
↓
②生誕のファサードを見学
↓
③バジリカ(教会)内部を塔のエレベーターの時間まで見学
↓
エレベーターの予約時間の少し前になったら、予約したエレベーター(②生誕のファサード側もしくは④受難のファサード側)に乗って塔の上へあがります。
↓
塔から降りてくる(階段)と、再び③バジリカ内部に出るので、見学し残したところを見学
↓
聖具などが置いてあるドローレス回廊は、受難のファサード手前を右側へ
↓
④受難のファサードを見学
↓
⑤博物館の見学は、受難のファサード手前を左側へ
↓
⑥ショップは博物館の出口とつながっているので、サグラダ・ファミリア・グッズのおみやげはこちらで
見学ルートはシンプルなので、大まかな見学の順序を把握しておけば迷うことはないわね。
教会内にも日本語のパンフレットがあり、生誕のファサード左側入口のインフォメーションで手に入るわ。
生誕のファサード

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キリスト生誕から青年期までの物語を繊細な彫刻表現しているのが、暖かく柔らかな雰囲気の生誕のファサード。
1892年に建設がはじまり、ガウディが亡くなる前年の1925年には、使徒バルナバの尖塔までが完成。
その後、1930年までに残りの使徒ユダ、シモン、マティアの鐘楼が完成することに。
生誕のファサードには、正面左側から希望の門、愛徳の門、信仰の門と三つの門があり、出エジプトからキリスト生誕までの場面が、彫刻で表現されているの。
ファサード前には、それぞれの彫刻が聖書のどの場面を表しているか説明されたボードがあります。
日本人にとって、生誕のファサードのもう一つの見どころは、サグラダ・ファミリアの主任彫刻家である外尾悦郎氏が手掛けた、イエス誕生を祝福するための楽器を奏でる15体の天使像。
さらに、彼の手掛けた教会入口のブロンズの扉に使われている蔦は愛徳の象徴で、よく見るとカマキリやコガネムシなどの生物も隠れているのよ。
生誕のファサードの下を見ると、両脇に2匹の亀がいて、それぞれ山側に位置するマリアの柱を支えているのが陸ガメ、海側に位置するヨセフの柱を支えているのが海ガメとなっているの。
この大きな亀はただの装飾としてだけではなく、雨が降った時は柱の中を雨水が通り亀の口から吐き出されるとても機能的なしくみになっているのよ。
これらの彫刻はそれぞれ下記の場面を表しています。
希望の門 (マリアの夫でありイエスの養父であるヨセフを象徴)
①マリアとヨセフの婚姻
②エジプトからの脱出 ヘロデ王のイエス殺害計画を知り、幼いイエスを胸に抱いたマリアたちがエジプトへ逃げる場面
③幼児虐殺 キリストの誕生を恐れたヘロデ王がベツレヘムで2歳以下の男子を皆殺しにする場面
愛徳の門 (イエスを象徴)
④マリアの戴冠 イエスが聖母マリアの献身的な愛に報いるため冠を授ける場面
⑤受胎告知 大天使ガブリエルが、神の子の母マリアに選ばれた事を告げる場面
⑥キリスト降誕 キリストの生誕(降臨)とそれを祝福する天使たちの場面
⑦マギの礼拝 東方三賢人の礼拝の場面
⑧羊飼いの礼拝 最初に星を見て神の子イエスの誕生を知った羊飼いたちがベツレヘムへ向かって礼拝する場面
信仰の門 (聖母マリアを象徴)
⑨神殿でのキリストの発表
⑩神殿でのキリストの説教 キリストが教会で説教をする場面
⑪聖母のエリサベト訪問 聖母マリアが神の子キリストを身籠もったことを伝えるため、従姉の聖母エリザベトを訪ねる場面
⑫大工として働くキリスト 若きキリストが大工であった父親ヨセフの手伝いをする場面
。。。。。。
⑬生命の木 枯れない糸杉は永遠の命、そこに集まる白いハトは信者を象徴
受難のファサード
キリストの受難と復活を表している緊張感漂う冷たい雰囲気の受難のファサード。
ガウディ没後に建築されたもので、聖書に書かれている最後の晩餐からキリスト磔、そして天に召されるまでの物語が表現されているの。
壁は極力装飾を排していて、まるで草一本生えない荒涼とした岩山のような印象を受けるわ。
ジュゼップ・マリア・スピラックスの作品で、生誕のファサードに比べると、かなり異なる印象のファサードなので、初めて見る人は驚くかもしれないわね。
生誕のファサード同様、彫刻の説明のボードがあり、尖塔の真ん中あたりに昇天するキリストの彫刻が見えるわ。
「福音の扉」と呼ばれるバジリカ内部から受難のファサード外部へ通じる扉には、世界中の言語で福音書の一節「祈りの言葉」が書かれているの。
これらの彫刻はそれぞれ下記の場面を表しています。
①最後の晩餐 キリストが処刑される前夜、弟子たちが苦悩する最後の晩餐の場面
②キリストの捕縛 入口の前に立つ柱としてキリストの捕縛の彫刻が配置
③ユダの接吻 裏切ったユダが誰がキリストかを口づけをしてローマ兵に教えている場面
後ろにある正方形の4✕4マスに書かれた16個の数字は、サグラダ・ファミリアの魔方陣と呼ばれるもので、各列の合計は、どこもイエスが磔になったときの年齢の33になるの。
④むち打ち キリストが鞭打ち刑を受ける場面
⑤聖ペテロの否認 キリストが捕らわれた後、弟子のペテロがキリストを知っていることを否定した場面
⑥この人を見よ 荊の冠を被せられムチで打たれ、民衆の前にさらし者にされるキリストに対し、ユダヤ属州総督ピラトが発した言葉の場面。
下に掘られている「mt 27,19」は聖書マタイ伝27章19節を意味しているの。
⑦ピラトの裁判 ローマ総督のピラトが、自分の立場を守る為に無罪だと知りながらキリストの運命を決めることを放棄した場面
⑧キリストの終焉 倒れたキリストのそばで聖母マリア、クレオファスのマリア、マグダラのマリアの3人が嘆き悲しむ場面
⑨聖ベロニカとキリストの聖顔布 聖ベロニカが十字架を背負ってゴルゴダの丘へ登るキリストにベールを渡す場面 聖ベロニカが差し出したベールでイエスが顔を拭くと、ベールにイエスの顔が浮かび上がったという奇跡の場面
⑩馬上のロンギヌス ロンギヌスの槍で有名な馬に乗った兵士ロンギヌスは、キリストが磔になった際、キリストの脇腹に槍を挿した人物で、その後、改心して聖ロンギヌスとなったの。
⑪キリストの衣装を賭ける兵士 キリストから奪い取った衣服を賭けて兵士達がサイコロ遊びをしている場面
⑫キリストの磔刑 磔にされたキリストの傍らにいるのはヨハネに慰められる聖母マリアとマグダラのマリア キリストの足元の右に置かれているのは、死を意味する頭蓋骨が。
⑬キリストの埋葬 布に包まれたキリストがヨセフとニコデモにより今まさに埋葬されようとしている場面 その後ろには、膝まづく聖母マリアの姿も
⑭キリストの昇天
バジリカ内部

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教会内に足を踏みいれると、これまで見たこともない幻想的な空間が広がってくるわ。
教会の中央には祭壇と礼拝席があり、祭壇にあるのはキリスト像と天蓋。
サグラダ・ファミリアの天井は、森の樹木をイメージした壮麗なデザイン。
礼拝席のエリアから見上げる天井はことさら美しいわね。
4つの柱には、福音書を記したマルコ、マタイ、ルカ、ヨハネの4人の使徒がシンボルで描かれているの。
教会内部を幻想的にしているのが、周囲を取り囲むカラフルなステンドグラスの数々。
森をイメージした緑や海をイメージした青など、自然をヒントに設計をしたガウディらしさを感じられるわね。
左右で色の異なるステンドグラスは日の当たり方で、内部の雰囲気を変えているわ。
入口横にある生誕のファサードのステンドグラスは緑、青、オレンジが混じり合っていてカラフルな一方、受難のファサードのステンドグラスはシンプルな装飾。
その後方には、現在建設中の本来のメインエントランスとなる栄光のファサードがあるの。
そこには栄光のファサードの完成時に取り付けられる、ガウディを支えた協力者として有名な建築家ジュゼップ・マリア・ジュジョールの作品の扉が置いてあるの。
扉には50ヶ国語以上の言語で、主の祈りが書かれているわ。
日本語は漫画SLAM DUNKの作者、井上雄彦氏が書いたものなんですって。
教会の後方中央にはテーブルが置かれてあって、テーブルの卓上には、鏡が付いていて美しい天井を映し出しているわ。
彫像も天井と同じように4人の使徒がシンボルになっているのよ。
キリストの威厳を表す羽をもった獅子がシンボルの使徒マルコ。
なんでも見通す霊感を表すワシがシンボルの使徒ヨハネ。
キリストによる犠牲を表す翼の生えた牛がシンボルの使徒ルカ。
人間性を表す天使がシンボルの使徒マタイ。
教会の前方には礼拝のスペースがあり、その横にはガウディらしいデザインの螺旋階段があるわ。

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世界遺産にも登録されている地下礼拝堂(無料)は、教会内からは入場できないので、一度教会(有料のエリア)から出て、受難のファサード側にある入口から入場。
※教会内部の見学に夢中になって、塔のエレベーターの予約時間に遅れないように注意してくださいね。
塔の見学

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受難のファサード側の塔の見学
教会内部側から見て左側、受難のファサードの出入り口の少し手前にエレベーター乗り場があり、列にならぶ前にチケットのチェック。
塔を上るときはエレベーターを使うけれど、下りは螺旋階段になるので注意してね。
塔の見学は通路が狭いところがあるので、大きい荷物はエレベーターの左側にあるロッカーに預けて。
エレベーター内に受難のファサード側の見学ルートが貼ってあり、メインの展望場所にはカメラマークが書かれているわ。
塔から隣りの塔に移動する通路からも景色を見ることができ、尖塔の装飾もより近くに見ることができるの。
教会内に先端に付く彫像が展示されていたマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの塔と最も高いキリストに捧げる塔の建設が進んでいる様子が分かるわよ。
通路を渡って隣りの尖塔に移動して、螺旋階段を下りて行くと、尖塔が空洞になっていて下まで見下ろすことができるわ。
メインの展望場所は、写真撮影には十分な広さがあるので安心して。
受難のファサードの彫刻の一つ「キリストの昇天」は、復活したキリストが再び天に戻る場面なので、他の彫刻よりはるか上空にあるの。
受難のファサードは南西向きなので、午前中は順光なのでバルセロナの街並みがよく見えるわね。
景色を十分堪能したら、元の尖塔に戻って、螺旋階段を下りて行きます。
螺旋階段には、ところどころ外の装飾を覗けるところや、雨水を流す溝があったりするわね。
螺旋階段の幅が途中からどんどん狭くなって行き、階段を下りきると、教会の内部に戻って来ます。
生誕のファサード側の塔の見学
基本的な流れは、受難のファサード側の塔と同じなので、ここではポイントをご紹介しますね。
生誕のファサード側の塔へのエレベーター乗り場は、入口を入ってすぐ右手にあり、ここで列に並ぶ前にチケットをチェック。
大きな荷物がある場合は、エレベーター左側にあるロッカーに荷物を預けてね。
エレベーターを降りて、少し上ると受難のファサード側より狭めの展望場所のブリッジに出ます。
受難のファサード側の塔からはキリストの昇天の場面を見ることができ、生誕のファサード側の塔からはハトが生命の木に集まっている場面を見ることができるの。
生誕のファサード側の塔からもそびえ立つ尖塔を間近に見ることができるわ。
見学が終わったらブリッジを渡り、螺旋階段を下りて行き、階段を下りきると、受難側と同じように教会内へ戻って来ます。
ドローレスの回廊と聖具室
受難のファサードの出口の手前、教会内部側から見て右側には、ドローレスの回廊と聖具室があるの。
ドロレスの回廊は近代的な美しい装飾で、左右には展示物が並んでいるのが見えるわね。
ガウディの最高傑作とされるコロニア・グエル教会のためにガウディが設計したベンチもあるわ。
一番奥には司祭達がミサの準備をする聖具室があるわ。
回廊の見学を終えると、受難のファサードの出口に戻って来ます。
博物館

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近代的な空間の博物館には、サグラダ・ファミリア建設の歴史やガウディの仕事場の再現などガウディゆかりの品が展示されているの。
サグラダ・ファミリア建設の年表をみると、1882年の建設開始、1883年ガウディ着任から完成予定の2026年まで続いているの。
博物館にある生誕のファサードの模型は、受難のファサードを設計したジュゼップ・マリア・スピラックスにより設計されたもの。
尖塔(ピナクル)の先端部分のレプリカの構造をみると、一番上が司祭の冠を、真ん中が司祭の杖を、一番下が司祭の指輪をそれぞ表現しているの。
スピラックスが作成したガウディの像は、なんだか受難のファサードの彫刻に似ていると思わない?
博物館の奥にはガウディのお墓がある地下礼拝堂を見学できるスペースもあるわ。
ガウディは建物の構造を設計するために、逆さにおもりを吊るした模型(フニクラ)を作っているのよ。
サグラダ・ファミリアの構造模型を技師さんが実際に作っている工房も見学できるわ。
3Dプリンターの装置もあり、これらの技術の活用によって、大幅に工期が圧縮されたのね。
展示の最後には、サグラダ・ファミリアの設計を担当した歴代の彫刻家・建築家の名前が並んでいて、日本人彫刻家の外尾 悦郎氏の名前も見られるわ。
博物館へは通常のチケットで入場できるけれど、オーディオガイドは対応していないので注意してね。
サグラダ・ファミリアのショップ・おみやげ

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博物館の出口が教会の出口にもなっていって、出口はそのままショップにつながっているのよ。
もしオーディオガイドをまだ返却していない人は、ここで返却してね。
以下、ショップで販売しているサグラダ・ファミリアのグッズの数々。
- ポップなデザインのサグラダ・ファミリアが描かれたカップやタンブラー
- モザイク風のデザインのサグラダ・ファミリアの缶ケース
- 福音の門のデザインのしおり、ポストカード
- レプリカの盾
- ジュゼップのデッサン画のポストカード
- カラフルなステンドグラス調のグッズ
- ペン、ノートなどのステーショナリーやトートバッグ
- 受難のファサードで人気のロンギヌスのデザインのグッズ
- サグラダ・ファミリアの魔法陣のグッズ
- 豊富な種類の日本語のガイドブック
- サグラダ・ファミリアの模型
- 破砕タイルっぽいデザインの派手なTシャツ
ショップを出ると、生誕のファサードの前の道路に出るようになっています。
…まとめ
以上、アントニオ・ガウディの未完の作品、サグラダ・ファミリアの紹介をさせて頂きました。
スペイン内戦後の一時期を除いて一度も止まることのなかったサグラダ・ファミリアの建設工事。
2020年に起こったCovid-19の影響で、2026年の一番高い塔の完成に暗雲が立ち込んできた感じで、この先どうなるのか全く予測がつかないわ。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。