こんにちは、バルセロナ在住10年目になるモニカ通信のモニカです。
ということで、今回はスペインのカフェで出されるコーヒーの種類(豆じゃなく)とその飲み方を紹介しますね。
- スペイン人のコーヒーへのこだわり
- スペインのカフェで出されるコーヒー【19種類】
- Café corto (カフェ コルト)
- Café solo (カフェ ソロ)= Café espresso(カフェ エスプレッソ)
- Café doble (カフェ ドブレ)= Café espresso doble(カフェ エスプレッソ ドブレ)
- Café con leche(カフェ コン レチェ)
- Cortado(コルタード)
- Café con hielo(カフェ コン イエロ)
- Carajillo(カラヒージョ)
- Trifásico(トリファジコ)
- Café bombón(カフェ ボンボン)
- Café manchado(カフェ マンチャード)
- Café Sombra(カフェ ソンブラ)
- Café largo(カフェ ラルゴ)
- Café largo americano(カフェ アメリカーノ)
- Café Suizo(カフェ スイソ)
- Café descafeinado(カフェ デスカフェイナード)
- Capuccino(カプチーノ)
- Chocolate(チョコラテ)
- Chocolate con nata(チョコラテ コン ナタ)
- Flat White(フラット ホワイト)
- スペインのアイスコーヒー
- スペイン人に人気のコーヒーTOP3
- …まとめ
スペイン人のコーヒーへのこだわり
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
伝統的にスペインでは、1日に5回ほど食事をする機会があるの。
まず朝食からはじまり、午前11時頃の軽食タイム、そしてランチ、さらに午後のおやつタイムと続き、最後に遅い夕食で一日が終わるといった具合。
そのたびに欠かせない存在となっているのがコーヒー。
カフェ、バルやレストランでコーヒーを注文するとき、どのタイプのコーヒーをどんな風に飲むのか聞かれるわ。
それほどスペイン人にとってコーヒーは重要な飲み物の一つなの。
しかも、それぞれのスペイン人が自分なりのこだわりの飲み方を持っているのよ。
ミルクと水の量
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
スペイン人はコーヒーを飲むとき、コーヒー愛好家を除けば特にコーヒー豆にこだわる人はあまり見かけないわ。
でもその代わりというのも何だけど、ミルクや水の量にこだわる人は多いわね。
その証拠にスペインで飲まれるコーヒーの種類の多さを見てわかるでしょ。
それって、基本的にコーヒーx水(=お湯)xミルクのそれぞれの量の違いからくるもなのね。
温度
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
スペイン人は一般に猫舌の人が多いのか、コーヒーに加えられるミルクは常温のことが多いわ。
そのため、日本人にはぬるく感じることがあって、ガッカリする人もいるかもしれないわね。
ただ、スペイン人の中にもぬるいコーヒーが嫌だという人もいて、そんな人はミルクの温度を次のように指定しているのよ。
「レチェ・カリエンテ」…ミルクもスチームで沸かして熱々
「レチェ・ナトゥラル」又は「レチェ・テンプラーダ」…ミルクは常温のまま
日本のカフェで出される熱いミルクコーヒーがいい人は、レチェ・カリエンテ!とひとこと付け加えれば大丈夫!
容器
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
スペイン人がコーヒーを注文するときにこだわるのは、ミルクや水の量や温度だけじゃないのよ。
特に年配のスペイン人の中には、コーヒーを入れる容器にまであれこれと注文をつける人がいるのを見かけるわ。
たとえば、昔ながらのガラスのコップで飲む人は、カフェ・コン・レチェのあとにエン・バソとひと言つけ加えてるわ。
ただ、通ぶってカフェ・コン・レチェ・エン・バソって頼むと、コップが熱くて持てないこともあるので、やけどしないように充分注意してね。
スペインのカフェで出されるコーヒー【19種類】
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
世界中を見れば、当然もっと多くの種類のコーヒーがあるけれど、ここではスペインのカフェで出される19種類のコーヒーを紹介しますね。(※コーヒー豆のことではありません。)
Café corto (カフェ コルト)
19種類の中で最も味が濃く、凝縮されたコーヒーで、食後やリフレッシュのときにピッタリ。
Café solo (カフェ ソロ)= Café espresso(カフェ エスプレッソ)
これがスペインのコーヒーの基本形といえるもの。
同じ豆の量に対してカフェコルトよりも水の量が多いためコルトよりも薄いとはいえ、味は濃く、凝縮されたコーヒーに違いはないわ。
Café doble (カフェ ドブレ)= Café espresso doble(カフェ エスプレッソ ドブレ)
単純にカフェソロの2倍(杯)分のこと。
Café con leche(カフェ コン レチェ)
地域によって若干異なることもあるけど、基本的にコーヒーとミルクが同量の、いわゆるカフェラテのこと。
カフェ・ソロやコルタードに比べると大ぶりのカップで出されるのが普通。
スペインでは、朝食で飲むことが多く、ランチやディナーのあとに飲むのは、ほとんどが外国人観光客ね。
Cortado(コルタード)
カフェ・ソロに少しだけミルクを足した、スペインのカフェの中で一番飲まれいるコーヒーといえば、これのこと。
私もスペインに住み始めてから、カフェではコルタードを飲む機会が増えたわね。
Café con hielo(カフェ コン イエロ)
もともとアイスコーヒーというものが存在しないスペインにできた、スペイン版アイスコーヒー。
熱いカフェ ソロと氷の入ったグラスが別々に出てくるので、あとはセルフサービスで自分で作ることになるわ。
Carajillo(カラヒージョ)
カフェ ソロにブランデー、ウィスキーやラムなどのアルコールを加えたもの。
アイリッシュ・クリームやベイリーズのような甘いリキュールを入れたものが特に人気があって、冬の寒い日はたまに飲みたくなるわね。
Trifásico(トリファジコ)
カラヒージョに少しミルクを加えたもので、特にここカタルーニャ地方で飲まれているの。
パンコントマテやビキニサンドイッチもそうだけど、カタルーニャ地方の人はどういうわけかオリジナルとは違ったものを作りたがるわね。
Café bombón(カフェ ボンボン)
カフェ ソロにあま〜いコンデンスミルクを加えたもので、これなら砂糖を加える必要はないわね。
ベトナムコーヒーも、確かコーヒーにコンデンスミルクを加えるわよね。
Café manchado(カフェ マンチャード)
ミルクに染みをつける程度にコーヒーを加えるという意味で、ホットミルクにカフェを少量入れたもので、いちばんのお気に入り😉
耐熱グラスの容器で出されることが一般的ね。
Café Sombra(カフェ ソンブラ)
アンダルシア地方で出されるコーヒーで、カフェ マンチャードと同じもの。
地域が変わると呼び方も変わるのは面白いわね。
Café largo(カフェ ラルゴ)
同じ豆の量に対してカフェ ソロよりもさらに多くの水を通して抽出しているため、まろやかな味わい。
日本のブレンドコーヒーはこれに当たるかしら。
Café largo americano(カフェ アメリカーノ)
カフェ コルトにお湯を加えたもので、カフェラルゴよりコーヒーの風味は薄く感じられるわ。
日本のアメリカンコーヒーはこれにあたるんじゃないかしら。
Café Suizo(カフェ スイソ)
コーヒーにホイップクリームをトッピングしたもの。
ウィンナーコーヒーと似てるようだけど、何が違うのかしら…。
Café descafeinado(カフェ デスカフェイナード)
いわゆるカフェインなしのコーヒーのこと。
しかも、ここでもまたこだわりがあって、エスプレッソマシンで抽出してもらうなら、「デ・マキナ」、インスタントがよければ「デ・ソブレ」とお店の人にオーダーするの。
最近は、コーヒーは好きなだけど、カフェインがだめな人は、このコーヒーを結構飲むようになってきたわね。
Capuccino(カプチーノ)
カフェ コン レチェと同じ成分だけど、最後にフォーム(泡)を上に注いだもの。
私はフォーム(泡)が苦手なので、あまり飲まないけど、日本ではとても人気のある飲み物じゃないかな。
Chocolate(チョコラテ)
日本でいうココア、でもココアというよりかなり濃くてドロッとした感じで、一杯でお腹いっぱいになるわよ。
冬の寒い日には、これにチュロスをつけて食べるのがスペインでよく見られる光景ね。
Chocolate con nata(チョコラテ コン ナタ)
チョコラテの上にホイップクリームをトッピングしたもので、濃厚なチョコラテに比べれば飲みやすいかな。
寒い冬には飲みたくなる至福の一杯ね。
Flat White(フラット ホワイト)
バルセロナにコーヒーブームが来てから出されるようになってきたメニュー。
もともとはオーストラリアやニュージーランのカフェで出されている定番メニュー。
カフェ コン レチェやカプチーノとよく似ているけれど、厳密に言うと、カフェ コン レチェに比べてミルクの量が控えめで、その分コーヒーの占める割合が高いの。
さらに、上に乗せるフォーム(泡)も、カプチーノのようにふわふわではなく、薄い膜を作るようにきめ細かなフォーム(泡)を乗せるのよ。
スペインのアイスコーヒー
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
蒸し暑い夏場、日本なら冷房のガンガン効いたカフェで、冷たいアイスコーヒーを簡単に注文できるわね。
でもここスペインのカフェには、日本のようなアイスコーヒーはないの。
スペインのカフェやバルでは、アイスコーヒーは自分で作るものなのよ。
ウェイターが熱いコーヒーと一緒に氷の入ったグラスを持ってくるので、グラスに自分で熱いコーヒーを注いで、はいアイスコーヒーのできあがり!
ただし、ガムシロップなんてものはないので、甘いアイスコーヒーが好みなら、あらかじめ熱いコーヒーに砂糖を溶かしておくことを忘れないように。
お店によってはコーヒーとは別に氷の入ったグラスを持ってくるので、料金が若干高くなるところもあるってことを注意しておいてね。
スペイン人に人気のコーヒーTOP3
(画像をクリックすると、画像が拡大します。)
スペインでは食後のデザートとコーヒーが一緒に出てこないので、食事の最後はコーヒーで締めくくるのが一般的。
甘いデザートを食べてから(別に食べなくても構わないけど)、最後にコーヒーでしめて食事を終えるのがスペイン流。
Cortado(コルタード)
朝はカフェ コルトでスッキリ目を覚まして、午後のお茶にはまったりとコルタードっていうのが主流。
夕方になるとコルタードを飲みながら、テラスでリラックスしてるスペイン人をよく見かけるわ。
Café corto (カフェ コルト/カフェ ソロ)
日本ではあまり人気がないかもしれないけど、小さいカップで「クイッ」と飲むのがスペインでは定番の飲み方。
日本ならジョージアのブラック缶コーヒーを「グィッ!」てな感じで飲む感覚。
朝ごはんの後、ランチの後、ちょっとした休憩の合間に飲んでいる人をよく見かけるわね。
Café con leche(カフェ コン レチェ)
言わずもがな、大きめのカップでカフェ コン レチェとクロワッサンっていうのがスペインの朝ごはんの定番。
…まとめ
イタリアと並ぶコーヒー大国のスペインで飲まれるコーヒーって種類だけじゃなく、いろんなこだわりがあってちょっとびっくりしたんじゃない?
その中でもスペイン人がそれぞれ好んで飲むコーヒーっていうのがあるのね。
日本のコーヒーは豆にこだわっていて、香りはいいのかもしれないけど、何かコクがない気がするわね。
バルセロナ市内には、おいしいコーヒーを入れてくれる素敵なカフェがたくさん増えたので、そちらは次回また紹介しますね。
バルセロナでの街歩きに疲れたら、バルやカフェでスペイン流のコーヒーブレイクを楽しんでみてね😉
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。