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食のテーマ・パーク!バルセロナ市民の台所、ボケリア市場で食べ歩き!

boqueria

こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。

Aさん
Aさん
「旅先でいつも真っ先に行くのが、その街の地元の人が行くローカルの市場。バルセロナの市民の胃袋となるような市場ってどこにあるのかしら?」

モニカ
モニカ
「バルセロナにも800年以上続く歴史ある市場から比較的新しいものまで、街の人々の胃袋を支える市場がたくさんあるわ。」

ということで、その中でも今回はグルメでなくとも必ず訪れる鉄板の観光スポット、「サン・ジョセップ市場(通称、ボケリア市場)」を紹介しますね。

ボケリア市場

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地元の人からはボケリア市場の名前で親しまれている、バルセロナ市民の台所

市場の正式名はサン・ジョセップ市場。

名前の由来は現在の市場が立っている場所にもともとサン・ジョセップ修道院があったことから来ているの。

スペイン政府観光局が発行するパンフレットには美食家にとっての聖域と紹介されていて、グルメでなくてもおいしいもの好きなら、観光中に一度は訪れるべき場所。

年々、市場を訪れる観光客が増え続け、最近では市民の台所から食のテーマパークと様変わりしている感じね。

それでも、あちこちからお客を呼び込む威勢のいい声や、店主と買い物客のやり取りが聞こえてくるなど、活気のある姿は今も昔と何ら変わらないわ。

所狭しと並べられた鮮やかな色の野菜や果物はまるで色の洪水のよう。

商品を眺めているだけで、うきうきした気分になれる場所ね。

とにかく、見てよし・食ってよし・買ってよしの地元庶民と大勢の観光客で賑わう楽しいボケリア市場で、たくさんのスペイン名物に出会えるわ。

800年以上続く歴史ある市場

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バルセロナ市内を数えただけでも40近くもある食品市場。

その中に君臨するバルセロナ最古のボケリア市場。

1217年ランブラス通り周辺の農民による肉屋などのストリートマーケットとして始まったのが最初。

当時は現在のような常設市場じゃなく、一時的な屋台の集まりだったそうで、のちに場所や形態やを変えながら、徐々にいろいろな商品の販売をするようになったの。

その後の長い歴史の中で、1935年、サン・ジョセップ修道院が焼き討ちに遭い、翌1936年、その跡地に市場が移転。

その後、屋根の取り付け、取り壊しを繰り返し、現在のような市場として整備されたのが1940年のこと。

さらに1998年〜2001年の工事を経て、現在のような光の入るアーケード型の市場にに改装されたのよ。

お腹が空いたら、市場のバル・レストランへ!

bar restaurant in boqueria
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ボケリア市場は基本的に地元の人のための市場なので、売っているのは肉や魚、野菜といった生鮮食品がメイン。

でも、日本の築地や豊洲市場と同じように、市場の中にも食事を提供してくれるバル・レストランのが何軒かあるわ。

場所柄、どのお店もほとんどがカウンター席。

でも、簡単に軽く食事するのはもちろん、観光途中にワインやビールを飲みながら、おつまみをつまむという使い方もできるわね。

El Quim de la Boqueria(エル・キム・デ・ラ・ボケリア)

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いつも多くのお客さんでにぎわう、ボケリア市場の中の人気バル・レストランEl Quim de la Boqueria

市場のバル・レストランとは思えないほど、レストラン並みの本格的な料理をだすことで評判。

ここの料理の技術は市場内の他のバル・レストランを圧倒しているわ。

人気のメニューはテイクアウトで求める人も多いトルティーヤ(オムレツ)。

ただし、お会計は一人あたり30€強と、バルのレベルを超えていて高め

店名   : El Quim de la Boqueria
住所   : La Rambla 91, 08001 Barcelona
営業時間 : 月曜日〜木曜日、7:00~16:00 /金、土曜日、7:00 ~17:00
休業日  : 日曜日、祝日
サイト    :  El Quim de la Boqueria

Bar Pinotxo(バル・ピノッチョ)

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市場で一番の有名人といえば、80歳を越えた今も現役で働く市場の生き字引き、ファニート氏の働くカタルーニャ料理のバル・レストランBar Pinotxo

観光客が増えて様変わりした市場で、唯一昔ながらの雰囲気を残す貴重なバル。

メニューはカタルーニャ語になるけど、店員さんはとても親切に対応してくれるので安心。

言葉がわからなくても、カウンターや隣りの人のテーブルを見て、美味しそうなものがあれば、指差しで注文すれば大丈夫。

お会計は一人あたり20€弱と、市場のバル・レストランとしてはリーズナブルね。

店名    : Bar Pinotxo
住所    : Mercat de la Boqueria, 466-470 Barcelona
営業時間  : 6:00~16:00
休業日   : 日曜日、祝日
サイト   : Bar Pinotxo

市場で食べ歩き

市場内は、食のテーマ・パーク化しているだけあって、食べ歩きのできるフードが充実しているわね。

時間がなくてさっと観光したいときは、スナックフードをつまみながら市場内を見て回ってみてるのがおすすめ。

フレッシュジュース

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バルセロナ市内を歩き疲れて喉が乾いたら、市場内で売られている100%フレッシュジューススムージーが人気。

旅行中は外食が続きどうしても野菜不足気味になるので、そんな時ビタミン不足を補う意味でもおすすめ。

味の種類もオレンジ、マンゴー、パイナップル、ココナツ、イチゴ、キウイなどやそれらをミックスしたものまで色彩も豊か。

値段も1つあたり1.5〜2€位なので、とってもリーズナブル。

同じようにカットフルーツもカップの容器に入ってフォーク付きで販売しているので、市場の食べ歩きにはちょうどいいわね。

飲み物では少し物足りないという人にはカットフルーツがおすすめよ。

生ハム

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スペインに行ったら、絶対に食べてみたい本場スペインのJamón Ibérico(ハモン・イベリコ)というイベリコ豚の生ハム

その中でもドングリの実で育てた最高級のIberico Bellota(イベリコ・ベジョタ)の生ハムは絶品なので、少量でも試してみる価値あり。

市場内のお肉屋さんが、切りたての生ハムを食べ歩きしやすいように、コーン状に丸めた紙に包んで売っているわ。

最高級だけあって、お値段少し高めだけど、少量で買えるのでうれしいわね。

その他

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他にもチーズ、サラミ、ソーセージから生牡蠣、イカフライなどのシーフードやエンパナーダという揚げパンのようなものまで色んなものが楽しめるわ。

市場内でいろいろ食べ歩きしていると、それだけでお腹いっぱいになるわよ。

これだけ食べてもデザートは別腹という人には、チョコレートやスイーツのお店もあるので、そちらも試してみてはどうかしら。

市場でおみやげ探し

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せっかくボケリア市場を訪れるなら、ここで観光しながらおみやげ探しもここで済ませるのも効率的で一石二鳥。。

市場で手に入るもので、お土産としておすすめできるもの一例:

  • トゥロン(Turrón
  • チョコレート
  • パエリア用ブイヨン
  • サフラン
  • イビザの塩(Sal de IBIZA)
  • オリーブオイルとオリーブ
  • スパイス・ハーブ類のミニサイズセット
  • イベリコ豚の生ハム
  • エコバック

サフランは決して安くはないけど、日本で買うことに比べたら半額ぐらいで買えるの。

オリーブはどちらかと言うと旅行中のホテルの部屋で食べるおつまみとして最適。

イベリコブラの生ハムは検疫の関係上、残念ながら日本に持ち込めないので、旅行中にたくさん食べて帰ってくることね。

意外なところでは、ボケリア市場オリジナルデザインのエコバックは日本では手に入らないから、ばらまき用のおみやげとして人気があるわ。

おすすめの時間帯

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以前とは違い今ではとても混むようになったボケリア市場。

季節にもよるけど、春から秋の観光シーズンの期間は、市場内はカオスそのもの。

とにかく日中は人がすごくて、まるでお祭りの時のような混雑ぶり。

そんな中でも朝の早い時間ならまだ空いていて、この時間帯なら市場の雰囲気をじっくり味合うことができるわ。

時間帯としては、朝の8時半から10時ぐらいのあいだがおすすめ。

市場がオープンするのは朝7時頃だけど、商品の搬入や並べる作業が8時半ぐらいまでかかるので、それが終わる時間から観光客が大挙してくる前に行くのがベスト。

夕方過ぎになると少しは人も減るけど、バル・レストランなど飲食店以外のお店は閉まり、シャッター街となるので、やはり見て回るなら午前中がおすすめね。

市場で注意すること

ボケリア市場は、スペインの食を手軽に味わえるとても楽しい市場なんだけど、同時に注意して欲しいことがいくつかあるわ。

盗難(スリ・置き引き)

pickpockets
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残念ながら、バルセロナは特にスリ・置き引きといった類いの盗難が多いことでも有名。

特に観光客がたくさん集まり、お金のやり取りも多く、カメラやスマホで撮影する人が多い市場はスリや置引にとっては格好の稼ぎ場所。

ふと気づいた時にはもう遅いってこともあり、ポケットに大切なものを入れるのは愚の骨頂で、どうぞ盗んでくださいといっているようなもの。

市場に行くときに限らず、観光に出かけるときは、ほとんどのお店でクレジットカードが使えるので、現金は必要最低限で大丈夫。

パスポートや貴重品といった大事なものは、なるべくホテルのセーフティボックスに置いていったほうが無難。

バックを持って行くなら、大きなカバンは持たず、たすき掛けできそうな小さめのバッグやウェストポーチで出かけるのが安全。

とにかく人混みの中では、いつも自分の荷物からは目を離さないようにしてくださいね。

入口付近のお店

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ボケリア市場はすごく広くて、何百とお店が並んでいるので、同じような似たお店も多いわ。

市場の入口付近にあるフルーツ店も、一体いくらあるのかってくらいの数のお店があるし、生ハムのお店も似たような感じ。

今でも現地の人も利用する市場だけど、中には完全に観光客相手のお店というところもあるということ。

そこで、気を付けておいたほうがいいのが、市場入り口付近のお店の方が値段が高いということがあること

やはり入ってすぐのお店は買われやすいのか、同じ食べ物や商品でも、値段を高く設定しているみたいね。

市場のザワザワした雰囲気に呑まれて、言いたいことをハッキリ言えないタイプの人は、なるべく入口のお店は避けたほうがよさそうね。

ボケリア市場の位置情報

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市場は旧市街の中心をカタルーニャ広場から港までを南北に走る目抜き通り、ランブラス通り沿いの西側、ラバル地区にあるの。

早朝から夜遅くまでたくさんの人が行き交う活気にあふれたランブラス通りは、通りの両側がそれぞれ一車線通行になっていて、通りの真ん中は歩行者天国。

住所:La Rambla, 91, 08001 Barcelona, スペイン
最寄り駅:地下鉄L3線 Liceu駅から3分
営業時間:月曜–土曜の8:00〜20:30 ※店舗により営業時間が異なる場合があります
定休日 : 日曜日、祝日
ウェブサイト:Boqueria Market Barcelona
Googleマップ

…まとめ

800年の歴史あるボケリア市場の色鮮やかで新鮮な野菜や果物、肉、魚などの食材が並び、活気のある様子は、ただ見ているだけでも楽しめるわ。

できれば、美味しそうなものがあれば、食べ歩きしながら、目だけでなくぜひ舌でも楽しんでみて欲しいわね。

市民の胃袋である市場が観光地化されて、あそこへはもう行かないという人も中にはいるみたい。

でも、逆に観光地化されて他の市場より楽しめるので、ぜひ食べ歩きしてみて!

コロナが始まって、今はすっかり観光客いがなくなり、以前のような賑やかさのなくなった静かなボケリア市場。

皮肉なもんで、バルセロナ市民にとっては、今が一番ゆっくりと買い物ができるときかもしれないわね。

最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。

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