スペイン語

【初心者向け独学スペイン語シリーズ㊳】スペイン語の会話力上達法

こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。

Hさん
Hさん
「スペイン語の会話力を上達するには、やはりスペインやスペイン語圏の国に行ってネイティブと会話するしかないのかしら?」
モニカ
モニカ
「たしかにそれに越したことはないけど、なかなかハードルが高いし、あまり現実的ではないわね。」

ということで、初心者向けスペイン語シリーズ㊳、スペイン語の会話力上達法その①を紹介しますね。

スペイン語の会話力上達法

Speaking

インターネットのおかげで、今では、オンラインのスペイン語会話のレッスンもとても充実しているわね。

自宅にいながらにして、スペイン語のネイティブの先生から、直接レッスンを受けることも可能な便利な時代になっているわ。

とわいえ、それでもお金はかかるし、様々な事情で、週に一、二度しか授業が受けられないというケースも少なくないはず。

やはり、何よりも語学学習でいちばん大事なのは、たとえ短時間でもできれば毎日続けることに尽きるわね。

ということで今回ご紹介するのはスペイン語会話力を上達させるための秘訣。

日本にいながらにして、お金をかけずに、自分ひとりで続けられる5つの練習法を紹介していきますね。

音読

Speaking
以前、スペイン語の聞く力を高める3つの方法のブログを紹介しました。

そのブログの中で、聞く力を高めるためには、音読がとても大事なことを書いたわね。

この音読は、発話をするという観点に於いて、会話力をつけるにもとても役に立つの。

音読するという動作は、まずその単語を

① 目で見る
② つづりを確認する
③ 自分で発音する
④ 自分の耳で聞く

という一連の動作をすべて行っているの。

つまり、一度にたくさんのスキルを鍛えていることになるの。

これを続けることによって、難解な文章を読んでいても、内容がスーッと頭に入って来るというようなことも何度もあるのよ。

それ故、音読というのは、五感の色々なとことに働きかける作業だということになるわね。

音読する量は、一段落や数フレーズでも構わないから、最初は少ない分量から始めて大丈夫。

ここでのポイントは3つ。

① 自分が興味を持てる内容のテキストを選ぶこと
② ゆっくりでも構わないのではっきりと発音すること
③ 毎日続けること

以上のことをある一定の期間続けていると、口がスペイン語に慣れてくるのが分かるわ。

そうすると、いざ会話でスペイン語を話すときに、スーッとことばが口から出てくるようになるわよ。

シャドーイング

Speaking
音読ができるようになってきたら、更に効果的なトレーニング法がこれ。

シャドーイングというのは、自分が影(シャドー)になってお手本のスペイン語に続いて同じスペイン語をを追いかけるように発音すること。

シャドーイング経験者なら、そのやり方を毎日続けていけば大丈夫。

シャドーイング初心者や、まだ一度もシャドーイングをやったことのない人は、以下の6つのステップで練習してみて。

① 日本語を使ってシャドーイングそのものに慣れる

シャドーイングというのは同時通訳の訓練にも取り入れられるぐらい、聞く・話すを同時に行う、とても効果的なトレーニング法なのよ。

② スペイン語をテキストを見ずに聞く

難解なスペイン語を話しているような音声データは、シャドーイングのトレーニングには不向きね。

なぜなら、難しいスペイン語を聞き取れるようになるのが目的ではなく、言っていることを聞き取って、理解して、発音できるようになることが目的だからよ。

もしシャドーイングの内容が難しすぎるようなら、もっと簡単な教材に帰る必要があるわ。

音声データは、最初は一分未満程度のものがおすすめ。

長い音声データは、一分未満に区切って、やってみてね。

③ スペイン語のテキストを見ながら確認する

これは自分がスペイン語をきちんと聞き取れているかどうかを確認するため。

よって、テキストが確認できないような音声データは、シャドーイングのトレーニングには不向きね。

④ テキストを追いながら、自分の声をかぶせる

テキストを読みながら、自分の声が音声データとぴったり重なるように発音してみる。

このとき、お手本の音声データと自分の声が同じスピードでついていけるかどうかをチェックすること。

この段階で、お手本が早すぎる場合は、シャドーイングのトレーニングには不向きね。

⑤ テキストを見ずにシャドーイングする

今度は自分の耳を頼りに、音声を聞きながら、お手本の少しあとをついていくように発音してみる。

これがシャドーイングで、お手本の発音の仕方をそっくりマネするように発音すること。

でないと、シャドーイングの効果が半減されてしまうわ。

例えば、メキシコの発音を聞きながら、スペインの発音でシャドーイングしていくことはおすすめしないわ。

ただし、各国のスペイン語の発音にこだわりがある場合は、教材を選ぶ時点で、その国の発音の音声デートを使うようにするのが得策。

⑥ 集中せずにシャドーイングする

例えば、歩きながら、料理をしながら、掃除をしながら、運動をしながら、等など、なにか別の作業をしながら、同じシャドーイングをしてみる。

ここまでできるようになれば、かなりの力がついているはず。

まだ集中しないとできない場合や、ながらシャドーイングでは、意識がそれてしまうような場合は、無理にこちらは取り組まなくでも大丈夫。

特に、車を運転しながらの、ながらシャドーイングは、事故に遭わないよう十分気をつけてね。

すでに気がついている人がいるかも知れないけど、シャドーイングする上で音声データ選びはとても重要なポイント。

① 難しすぎない内容のもの
② テキストでスクリプトを確認できるもの
③ 口語のインタビューなどは避ける

スペイン語学習の初心者なら、スペイン語学習者用に作られたCD付きの教材が最適。

そういうことで言えば、NHKのテレビやラジオの講座はとてもおすすめの教材の一つね。

ただ、そういったCD付きの教材は少なからずともお金がかかるわね。

お金をかけずにトレーニングしたいという人はYouTubeを最大限に活用するのも一つの方法。

子供向けのお話しの朗読動画は、

① 比較的簡単な単語を使用
② ゆっくり発音されている

ので、初心者のシャドーイングのトレーニングには最適。

例えば、cuentos infantiles youtubeで検索すれば、たくさんの動画が出てくるわ。

その中のいくつかを聴いてみて、自分に一番しっくり来るものを選んでみればいいわ。

あと、シャドーイングで自分の発音する声が邪魔をしてお手本の音声が聞きづらいという人がいるかもしれないわね。

そういった場合は、ヘッドホンを使うと自分の発音する声が遮断されて聞きやすくなるので、おすすめよ。

自分の身の回りのことをスペイン語で話す(動詞編)

Speaking
これまで紹介してきた音読・シャドーイングもとても有意義な練習法だけど、所詮他人の話を繰り返しているに過ぎないもの。

会話力ということに焦点を置いて上達を目指すなら、

① 自分語何をしているか
② 自分が何を考えているか
③ 自分が何をしたいか

…など、自分のことを話せるようにならなければ意味がないわね。

友だちとの会話でも、知人との会話でも、まず出てくる話題は、相手はあなたのことを聞いてくるはず。

じゃあ、自分のことを語るためには、何が必要か?

それは一部の単語を入れ替えるだけで、何十種類もの文章ができるパターンを覚えていくこと。

例えば、日本語で「私は〇〇をしています」の〇〇のところを別の単語(動詞)に入れ替えて、

「私は食事をしています」
「私は運転をしています」
「私は掃除をしています」

…と変えていくだけで、たくさんのことが表現できますね。

ただ、日本語でも

「私は新聞を読んでいます」
「私は手を洗っています」

…のように、同じパターンでも多少語尾が変化するものがあるのと同じようにスペイン語にもあるわね。

このように多少の例外はあるものの、規則的に変化するものから覚えていけば大丈夫よ。

スペイン語の動詞の暗記法としては、自分が今している動作をスペイン語で言ってみるのが一番自然にたくさん覚えられるわ。

日常生活に使われる動作に焦点を当てることによって、よく使われる便利な動詞から先に覚えていくことができるのよ。

自分がもう一人の自分に話しかける寸劇を想像してみて…

Qué estás haciendo?(ケ・エスタス・アシエンド)「何をしていますか?」
Estoy comiendo. (エストイ・コミエンド)「食事をしています。」
Estoy conduciendo. (エストイ・コンドゥシエンド)「運転をしています。」
Estoy limpiando.(エストイ・リンピアンド)「掃除をしています。」

これらは動詞の現在進行形を使って、〇〇していますという表現を表すの。

最初は動作を表す動詞をスペイン語でなんと言うのかすぐには分からないかもしれないわね。

インターネットで、辞書アプリで検索すれば、すべての動詞の活用が出てくるのでとても便利よ。

特におすすめなのがスペイン王立アカデミーのサイトがおすすめ。

簡単なルールを覚えてしまえば、自分で活用できるので、そちらのブログスペイン語の会話力上達法その②を参考にしてみて。

自分の身の回りのことをスペイン語で話す(名詞編)

Speaking
Estoy comiendo. (エストイ・コミエンド)「食事をしています。」だけの表現に何を食べているのかを追加することで、

一気に表現力も語彙力もうんと広がっていくわよ。

Qué estás haciendo?(ケ・エスタス・アシエンド)「何をしていますか?」
Estoy comiendo una manzana. (エストイ・コミエンド・ウナ・マンサナ)「りんごを食べています。」
Estoy comiendo una mandarina. (エストイ・コミエンド・ウナ・マンダリーナ)「みかんを食べています。」
Estoy comiendo un bocadillo. (エストイ・コミエンド・ウン・ボカディージョ)「ボカディージョを食べています。」

…とこのように食べるものを変えるだけで、たくさんのスペイン語の文が作れるわね。

自分の身の回りのことをスペイン語で話す(形容詞編)

Speaking
更に文章に形容詞を加えていくことで、より詳しい情報を加えた長い文章を作れるわ。

Qué estás haciendo?(ケ・エスタス・アシエンド)「何をしていますか?」
Estoy comiendo una manzana grande y verde. (エストイ・コミエンド・ウナ・マンサナ・ グランデ・イ・ベルデ)「大きな青いりんごを食べています。」
Estoy comiendo una mandarina pequeña y dulce. (エストイ・コミエンド・ウナ・マンダリーナ・ペケーニャ・イ・ドゥルセ)「小さな甘いみかんを食べています。」
Estoy comiendo un bocadillo pequeño y bueno. (エストイ・コミエンド・ウン・ボカディージョ・ペケーニョ・ブエノ)「小さな美味しいボカディージョを食べています。」

スペイン語のスピーキング練習

DMM
せっかく覚えたスペイン語も使わないと忘れてしまいますよね。

そんなときおすすめなのがDMM英会話のスペイン語レッスン。

DMM英会話っていうけど、英語だけじゃなく128カ国6,500人以上の講師が在籍。

スペイン語圏出身の講師を選べばスペイン語の会話のレッスンが可能。

しかもいろいろな国のスペイン語に触れられるので、国ごとの異なるアクセントになれることもできるの。

メリット
① 24時間365日、いつでも好きなときにレッスンを受けられる。
② レッスンを受けたい時間の15分前まで予約可能、30分前ならキャンセル可能。
③ 毎日レッスンができるので、学習時間が圧倒的に多くなる。
④ レッスン料がダントツに安い。(25分あたり210円とコーヒー1杯以下の値段!)
⑤ 無料で25分の体験レッスンを2回(合計50分)試すことができる。
⑥ 必要なら、当然英会話の練習もできる。

デメリット
① 英語のレッスンを目的に集められた講師なので、スペイン語を話せても、専門的な部分に対応できない可能性もある。
② スペイン語教材を取り扱っていないので、会話練習がレッスンのメインになることもある。

こんな人におすすめ

スペイン語の文法や読み書きの練習など、自分自身で独学でもできる部分は本やブログ、YouTubeなどで勉強。

会話の部分は、DMM英会話を使ってスピーキング力を鍛えていく。

\今なら25分の体験レッスンが2回無料!/

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…まとめ

スペイン語の会話上達法その①

① 音読
② シャドーイング
③ 自分の身の回りのことを語る(動詞編)
④ 自分の身の回りのことを語る(名詞編)
⑤ 自分の身の回りのことを語る(形容詞編)

音読とシャドーイングは話す力と同時に聞く力鍛えることができるので、一石二鳥。

また、自分について語る短い文章パターンのレパートリーを増やしていくのは、とても実践的で即戦力があるわ。

今回はスペイン語の会話上達法その①を紹介させていただきました。

次回はたった3つの公式で、現在・過去・未来が表現できる、スペイン語の会話上達法その②を紹介しますね。

最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。