こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。
ということで、初心者向け独学スペイン語シリーズ㉛、スペイン語だけじゃない、スペインの4つの公用語を詳しく紹介していきますね。
スペインの公用語
スペインの公用語といえばもちろんスペイン語よね。
実はスペイン語以外の言語も、地方公用語としてれっきとしたスペインの公用語があるのよ。
スペインの主要な4つの地方言語
スペインにはいくつもの地方言語があるけど、主要なものを上げるとすると次の4つの言語。
① スペイン語(=カスティージャ語)
② カタルーニャ語
③ ガリシア語
④ バスク語
以上の4つが現在のスペインのれっきとした公用語なのよ。
スペインの調査によると、スペインの人口の90%がスペイン語(カスティージャ語)を母語としていて、9%がカタルーニャ語、5%がガリシア語、1%がバスク語、そして3%がそれ以外の言語を母語にしているわ。
それ以外の言語というのは、移民の方たちが母語にしている言語ということになるわね。
合計が108%と100%を超えているのは、例えば、スペイン語とカタルーニャ語の両方を母語とする人が存在するからなの。
彼らは日常的にスペイン語とカタルーニャ語の療法を使いながら生活している完全なバイリンガルね。
今回は知られざるスペインの多言語について深堀りしていきますね。
スペイン語(=カスティージャ語)
スペイン語でスペイン語はEspañol(エスパニョル)、カスティージャ語はCastellano(カスティジャーノ)と呼ばれ、いずれも同じ言語を指すのよ。
このスペイン語というのが、スペインの住民の大多数の母語で、スペインのすべての自治州で公用語となっている唯一の言語。
スペイン語の言語系統を見ると、大きな区分ではインド・ヨーロッパ語族出、この中の小さな区分のロマンス語の部類に含まれるの。
ロマンス語というのは、ラテン語の口語が元になっている言語のグループ。
スペイン語以外のロマンス語には、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ルーマニア語が同じグループに属するわ。
スペインにはルーマニアからの移民がたくさんいるけど、彼らはほんの1、2ヶ月スペインにいるだけで、ネイティブのようなきれいな発音で完璧なスペイン語を話しているわね。
カタルーニャ語
カタルーニャ語でカタルーニャ語はCatalà (カタラ)というのよ。
カタロニアという表記を目にしたことがある人も多いんじゃないかしら。
これはもともと英語の表記Catalonia(カタロニア)を日本語のカタカナ表記にしたものなのよ。
イギリスの有名な文学者、ジョージ・オーウェルの「カタロニア讃歌」にも代表されるように、かつてはカタロニアという表記が日本語では一般的だったの。
現在では、テレビのニュースなどでカタルーニャが使われることのほうが多くなってきたけど、どちらも同じよ。
カタルーニャ州においては、スペイン語と並んでカタルーニャ語が州の公用語となっているの。
またフランスとの国境に位置する小さな国、アンドラ公国では、カタルーニャ語が国家の公用語となっている唯一の国なのよ。
ただし、アンドラ公国の街では普通のスペイン語でも問題なく通じるわ。
スペイン語とカタルーニャ語の類似性についてだけど、スペイン語が話せれば、カタルーニャ語の読む・聞くはある程度理解できるわね。
話の大まかなことはわかるけど、細かい内容まではわからないといった感じかしら。
ただし、書く・話すといった自分から発信するといったことは、スペイン語ができるだけでは難しいわね。
カタルーニャ地方は、バルセロナ県、ジローナ県、レリダ県、タラゴナ県の4つの県からなるの。
地域によって若干の方言の違いはあるものの、カタルーニャ語として人々の生活の中に浸透しているわ。
例えば、道路標識や駅の案内などは通常カタルーニャ語(上段)とスペイン語(下段)の両方で表記されているわ。
カタルーニャ語には大きな2つの方言があるの。
一つはバレンシア州で話されているバレンシア方言で、バレンシア州の公用語とされているけど、実際はカタルーニャ語とほぼ同じね。
そしてもう一つは、バレアレス諸島で話されているバレアレス諸島方言。
バレアレス諸島方言は、さらにマジョルカ方言、メノルカ方言、イビサ方言の3つに分類されるの。
ガリシア語
ガリシア語でガリシア語はGalego(ガレゴ)というの。
カタルーニャ語がフランス語に似た響きであるのに対し、ガリシア語はお隣りの国ポルトガルのポルトガル語に似た響きを持っているわ。
ガリシア地方の大きな都市では、スペイン語で全く問題ないんだけど、山間部の村や沿岸部の漁村などでは、ガリシア語しか通じない地域も存在するのよ。
全体としてはガリシア州の52%の人がガリシア語を母語としており、スペイン語を母語とする人は30%、残り18%の人が両方の言語を母語とするバイリンガルなの。
ガリシア語はポルトガル語がわかれば、容易に理解できることばだけど、逆にスペイン語しかわからない人にとっては、聞き取るのが難しいことばよ。
バスク語
これまで紹介したスペイン語(カスティージャ語)、カタルーニャ語、ガリシア語は、すべてインド・ヨーロッパ語族のロマンス語に属する言語。
それに対して、バスク語はこのグループに属さない言語なの。
バスク語は孤立した言語と呼ばれていて、言語系統不明のことば。
孤立した言語というのは、世界各地に点在していて、私達が話す日本語もある意味孤立した言語のひとつなのよ。
ただ話者が1億人以上と圧倒的に多いことや、八丈語や琉球語などの派生した言語もあるため、あまり孤立した言語というふうにはとらえられていないわ。
でも、同じ孤立した言語でも、アイヌ語のように、話者がった15人しかいなくて、消滅の危機に瀕するようなことばもあるの。
こうした消滅の危機にひんした言語は世界中に約3,000言語あると言われているわ。
バスク語が公用語として話されているのがバスク地方。
バスク地方というのは、スペインとフランスの両方の国にまたがっていて、通常バスク語の話者はスペイン語かフランス語とのどちらかとのバイリンガルなの。
残念ながら、バスク語はスペイン語がわかっても、想像も推察もできない、全く異なる言語のため、理解はほぼ不可能に近いわね。
バスク語でバスク語をEuskera(エウスケラ)といって、大きく6つの方言に分かれているの。
そのバスク語を統括しているのが、「王立バスク語アカデミー」 Rela Academia de la Lengua Vasca(レアル・アカデミア・デ・ラ・レングア・バスカ)というところよ。
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…まとめ
スペイン語だけじゃない、スペインにある4つの公用語。
① カスティージャ語
② カタルーニャ語
③ ガリシア語
④ バスク語
これらはどれも方言じゃなくれっきとしたスペインの公用語なのよ。
一般にスペイン語として知られているスペインの公用語カスティージャ語、そしてそれ以外の公用語カタルーニャ語、ガリシア語、バスク語を紹介させていただきました。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。