こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。
ということで、初心者向け独学スペイン語シリーズ㉟、ワンランク上のきれいなスペイン語の発音のためのポイントを紹介していきますね。
日本人にとって習得しやすいスペイン語
ラッキーなこといスペイン語は日本人にとって習得しやすい言語の一つなのよ。
というのも、スペイン語と日本語の発音がとてもよく似ているからなの。
日本人のスペイン語初心者の発音は、英語圏のスペイン語初心者発音に比べて、ずっとスペイン語っぽく聞こえるわ。
これは日本人にとっては、とてもありがたいことに、スペイン語は日本語のカタカナ読みにとても近い発音をするの。
とはいえ、日本語とスペイン語は系統も属性もまったく違う言語なので、すべてが同じというわけではないわ。
今回はたった７つの発音のポイントを押さえて、ワンランク上のきれいなスペイン語の発音を目指していきましょう。
日本語とスペイン語の発音
日本語とスペイン語の発音はとても似ている部分も多いけど、逆にまったく異なる部分もいくつかあるわね。
これらをマスターすることで、ほぼネイティブに近い発音が習得できるわよ。
基本的に「H」は発音しない
スペイン語では基本的に「H」（アチェ）は書かれていても発音されないの。
発音される「H」（アチェ）もあるんだけど、それはほんの例外なので、スペイン語初心者にとって「H」は発音しないと覚えておいてほぼ問題なし。
なぜ発音しないのに、わざわざ「H」を書くのかと言うと、はるか昔のスペイン語では「H」は発音されていて、その名残なの。
「H」の入った単語は、例えば、Hola!（オラ！）「こんにちは！」、la zanahoria（ラ・サナオリア）「人参」などがあるわね。
「G」と「J」はハ行で発音
さきほど「H」は発音しないと説明したように、スペイン語のHA、HE、HI、HO、HUは母音のア、エ、イ、オ、ウ）と同じ発音なの。
なら、ハ行の発音はどうするのかと言うと、それを解決してくれるのが「G」と「J」の二つの文字。
「J」（ホタ）はJA、JE、JI、JO、JU（ハ、ヘ、匕、ホ、フ）と、５音ともハ行で発音するの。
いっぽう、「G」（ヘ）の場合は、GA、GE、GI、GO、GU（ガ、へ、ヒ、ゴ、グ）とハ行で発音するのはGE、GI（ヘ、ヒ）の２音だけ。
残りのGA、GO、GU（ガ、ゴ、グ）は、日本語と同じくガ行の発音よ。
この「G」と「J」の発音の仕方のポイントは、喉の奥から震わせるように出すこと。
ちょうど海苔が喉の奥に張り付いたのを取ろうと息む感じをイメージするといいわ。
「G」や「J」の入った単語は、例えば、el girasol（エル・ヒラソル）「ひまわり」、Japón（ハポン）｢日本｣などがあるわね。
スペイン語の特殊文字「Ñ」
「N」（エヌ）に似た文字にスペイン語だけで使われる「Ñ」（エニェ）があるわ。
「N」（エヌ）から始まる音節がNA、NE、NI、NO、NU（ナ、ネ、ニ、ノ、ヌ）なのに対して、「Ñ」（エニェ）は、ÑA、ÑE、ÑI、ÑO、ÑU（ニャ、ニェ、ニィ、ニョ、ニュ）と、ニャ行の発音をするの。
「Ñ」（エニェ）は入った単語は、例えば、España（エスパーニャ）「スペイン」、el niño（エル・ニーニョ）「男の子」などがあるわ。
二種類あるサ行の発音
日本語のサシスセソにあたるSA、SE、SI、SO、SU（サ、セ、シ、ソ、ス）は日本語のカタカナ発音で大丈夫。
ただし、スペイン語にはカタカナ表記は日本語と同じサ行でもスペイン語では発音の違う文字があるの。
それが日本人にとっては少し厄介な「C」（セ）と「Z」（セタ）の発音よ。
これは英語で言うところの、THの発音で、舌を歯でかむ感じのイメージで発音するの。
Z（セタ）はZA、ZE、ZI、ZO、ZU（サ、セ、シ、ソ、ス）と、舌をかむ感じでサセシソスと発音するの。
いっぽう、C（セ）はCA、CE、CI、CO、CU（カ、セ、シ、コ、ク）と、サ行で発音するのはCE、CI（セ、シ）のに２音だけ。
残りのCA、CO、CU（カ、コ、ク）は、日本語と同じくカ行の発音よ。
「C」（セ）や「Z」（セタ）の入った単語は、例えば、el cisne（エル・シスネ）「白鳥」、los zapatos（ロス・サパトス）「一足の靴」などがあるわ。
「Y」はジャ行で発音
「Y」（イグリエガ）は、単体だと（イ）と発音し、英語のand（〜と）という意味。
「Y」（イグリエガ）が語尾に来る場合も、同様に（イ）と発音するの。
例えば、Soy Monika. （ソイ・モニカ）「私はモニカです」と語尾でも（イ）と発音。
でも、それ以外の場合は、ジャ行発音の発音になるの。
例えば、Soy yo.（ソイ・ジョ）「私です」のようにジャ行で発音するの。
「LL」もジャ行で発音
単体と語尾の「Y」（イグリエガ）は（イ）と発音出、それ以外はジャ行で発音。
スペイン語でまったく同じ発音をするけど別のつづりをするのが「LL」と「L」（エレ）を二つ続けた（エジェ）。
二十年ほど前までは、この「LL」は二つで一つのアルファベットとされていたわ。
現在では「LL」（エジェ）というアルファベットは存在せずに、「L」（エレ）を二つ続けているという認識でいるの。
LL」（エジェ）はLLA、LLE、LLI、LLO、LLU（ジャ、ジェ、ジィ、ジョ、ジュ）と、ジャ行で発音するの。
「LL」（エジェ）の入った単語は、例えば、la llave（ラ・ジャベ）「鍵」、la lluvia（ラ・ジュビア）「雨」などがあるわ。
ただこの「LL」（エジェ）の発音は、スペインでも地方によって、また人によって、発音の仕方が若干変わるのよ。
例えば、（ジャ）ではなく、（ヤ）・（リャ）のように濁らずに発音する人もいるわね。
スペインの代表料理、la paella「パエリア」は、（ラ・パエージャ）と発音するのが一般的。
ただ、（ラ・パエージャ）ではなく、やわらかく（ラ・パエーヤ）と発音することもあり、この発音に違いのが日本語のカタカナ表記の「パエリア」ね。
「R」が二つで巻き舌になる
「RR」のつづり字は（エレ）と発音するの。
スペイン語の大きな特徴巻き舌の発音ね。
この巻き舌の発音に苦労している人にとっては、舌を震わせて（ルルルルルルル…）とやるのが一番の練習方法。
でも、巻き舌そのものができない場合は、北海道の「札幌」を繰り返し言ってみることをおすすめするわ。
「RR」（エレ）の入った単語は、例えば、el ferrocarril（エル・フェロカリル）「鉄道」などがあるわ。
これは一つの単語の中に二度「RR」（エル）が入っているので、なかなか発音しづらいわね。
また、「R」（エレ）から始まる単語は、「R」（エレ）一つで巻き舌の発音になるの。
例えば、la rosa（ラ・ロサ）「バラ」などがあるわ。
スペイン語のスピーキング練習
せっかく覚えたスペイン語も使わないと忘れてしまいますよね。
そんなときおすすめなのがDMM英会話
のスペイン語レッスン。
DMM英会話っていうけど、英語だけじゃなく128カ国6,500人以上の講師が在籍。
スペイン語圏出身の講師を選べばスペイン語の会話のレッスンが可能。
しかもいろいろな国のスペイン語に触れられるので、国ごとの異なるアクセントになれることもできるの。
メリット
① 24時間365日、いつでも好きなときにレッスンを受けられる。
② レッスンを受けたい時間の15分前まで予約可能、30分前ならキャンセル可能。
③ 毎日レッスンができるので、学習時間が圧倒的に多くなる。
④ レッスン料がダントツに安い。（25分あたり210円とコーヒー１杯以下の値段！）
⑤ 無料で25分の体験レッスンを2回（合計50分）試すことができる。
⑥ 必要なら、当然英会話の練習もできる。
デメリット
① 英語のレッスンを目的に集められた講師なので、スペイン語を話せても、専門的な部分に対応できない可能性もある。
② スペイン語教材を取り扱っていないので、会話練習がレッスンのメインになることもある。
こんな人におすすめ
スペイン語の文法や読み書きの練習など、自分自身で独学でもできる部分は本やブログ、YouTubeなどで勉強。
会話の部分は、DMM英会話を使ってスピーキング力を鍛えていく。
…まとめ
ワンランク上のきれいなスペイン語の発音をするための７つのポイント。
① 基本的に「H」は発音しない
② 「G」と「J」はハ行で発音
③ スペイン語の特殊文字「Ñ」
④ 二種類あるサ行の発音
⑤ 「Y」はジャ行で発音
⑥ 「LL」もジャ行で発音
⑦ 「R」が二つで巻き舌になる
以上７つのポイントを押さえれば、スペイン語初心者の日本人にとってもネイティブのようなきれいな発音ができるわよ。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。
