こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。
ということで、今回はバルセロナ市街のと地中海が一望できるモンジュイックの丘をご紹介しますね。
モンジュイックの丘って何もの?
バルセロナ市内からだと、地中海を背にしてちょうど左手、方角にして南西に見える小高い丘がモンジュイックの丘。
“Mont”(山) + “juïc”(ユダヤ)と二つの言葉、中世のカタロニア語で “ユダヤ人の山”を意味するの。
標高184.8mの山とも言えるこの丘は、市街と地中海を一望できるため、歴史的にもバルセロナの街を守る要所とされ、古来から頂上には要塞があったの。
バルセロナの東にあるシウタデリャ要塞(現在のシウタデリャ公園)とともに、バルセロナの街を守る重要な役割を果たしてきたのよ。
一体何があるの?
モンジュイックの丘はただの小高い丘じゃないのよ。
高さ200mにも満たない低い山だけど、単なる山じゃなく、そこにはいろいろな見るべきものがあるわ。
頂上に位置するモンジュイック城から山を降りていく順に紹介していきますね。
モンジュイック城(Castell de Montjuïc)
1936年に始まったスペイン内戦では、フランコ政権のに反抗した政治犯がここで射殺されたり、地下牢で過ごしていたの。
以前は無料だったけど、観光客の増加に伴って、今では入場料を取るようになったわ。
毎年夏になると、お城の城壁の横の大きな広場で、コンサートや野外シアターをやっていて、たくさんの地元の人で賑わっているわね。
見晴らし台(Mirador de I’Alcalde)
バルセロナ市街と地中海を一望できる素晴らしい眺望の見晴らし台。
テラスには売店もあり、公園ではピクニックや散歩をする人たちがのんびり過ごすしているのを見かけるわ。
モンジュイック城が入場料を取るようになってから、この見晴らし台からの眺めを楽しむ人がずいぶん増えたわね。
モセン・コスツ・イ・ジョベラ庭園 (Jardins de Mossèn Costa i Llobera)
モロッコの詩人にちなんで名付けられたモセン・コスツ・イ・ジョベラ庭園。
庭園には、世界中から集められた約800種類以上ものサボテンが植えられているのよ。
夏場にここを訪れると、まるで砂漠の中にいるかのような錯覚に陥るわね。
ミロ美術館(Joan Miró Fondation)
1975年に開館したバルセロナ生まれの芸術家Joan Milo(ジョアン・ミロ)の作品が1万点近く展示されているミロ美術館。
現代アートが好きな方にはおすすめだけど、初めて訪れたときにはあまりよく理解できなかったわ…
館内に併設されているカフェから眺める景色も素敵よ。
オリンピックスポーツ博物館(Museu Olímpic i Esport)
2007年にできたオリンピックスポーツ博物館で、オリンピックだけでなくサッカーなど有名なスポーツ選手の貴重な品々が展示されているの。
1992年開催のバルセロナオリンピックの開会式で使われたコスチュームや、選手のユニフォーム、トロフィーなども見ることができるわ。
オリンピックスタジアム(Estadi Olímpic)
1992年のバルセロナ・オリンピックの開催時に建設されたオリンピックメインスタジアム。
無料で見学できるし、中にはカフェもあり、無料のトイレもあるので、トイレ休憩に丁度いいいわね。
スタジアムの隣りには市民スイミングプールや日本人建築家、磯崎新氏が設計したサン・ジョルディイベントホールを見ることができるわ。
スペイン村(Poble Espanyol)
1929年に万国博覧会の時に建てられた、スペイン各地の街並みを再現したスペイン村。
日本の愛知県にある明治村のようなテーマパーク。
バルセロナにいながらにして、スペイン中を旅行した気分になれるわ。
スペイン各地の特産品や工芸品をおみやげとして買うことができるし、フラメンコ鑑賞のできるレストランもあって、結構楽しめるわよ。
楽しめるのは昼間だけでなく、夜のスペイン村もイルミネーションが美しく、夏にはここでよくコンサートが開かれているのでおすすめ。
カタルーニャ美術館(Museu Nacional d’Art de Catalunya : MNAC)
1929年の万国博覧会の時に建てられたメイン会場となったろころ。
その後、1934年に改築されてカタルーニャ美術館として生まれかわったの。
特にロマネスク美術に関しては、世界有数のコレクションを誇るものとなっているわ。
美術館正面に見えるマジカ噴水では、週末、音と光の噴水ショーが行われるので要チェックよ。
行き方
モンジュイックの丘へ行くには基本的に3通りの方法があるわ。
①地下鉄+フニクラ(登山鉄道)+バス
②ロープウェイ
③バス
ここでは一番安く、しかもいろんな乗り物を使って楽しみながら行ける、①番目の地下鉄+フニクラ+バスでの行き方を説明しますね。
ただし乗車中の景色を楽しみたいという人は、③番目のバスも安くておすすめよ。
まず、地下鉄、3番線(緑色)のParal-lel駅で下車。
案内表示にしたがってフニクラ/Funicularの乗り場に向かいます。
注意!地下鉄とフニクラの乗り換えは駅の中でつながっているので、あわてて改札口を出ないようにね!(どちらもバルセロナ交通局TMBが運営してるため乗り換え料金はかからないわ。)
うっかり改札口を出てしまうと、新たに乗車券を買うことになるわよ。
Funicular de Montjuicと書いてあるフニクラ乗り場の入り口へ向かいます。
長い通路を突き進んで歩いて行くと、フニクラのホームに到着。
観光客を狙うスリがフニクラにも乗って来る可能性があるので十分注意してね。
無人運転のフニクラが出発したら、ものの2分ほどでモンジュイック駅に到着!
フニクラを降りて外へ出ると、左手【写真右手】に路線バスの停留所があります。
停留所で155番か151番のバスを待ちます。
バスは大体10〜15分おきに来るので心配しなくても大丈夫。
バスが来たら、乗り込んであとはジグザグカーブを描きながらモンジュイック城のある頂上までまっしぐら!
バルセロナ交通局TMBが運営してるので、乗り換え料金はかからないので一回分のチケットで大丈夫。
いざ見晴らし台へ
ほとんどの観光客が終点の停留所【写真右手】で降りるので、間違えることはないわね。
モンジュイック城の停留所で降り、右手の階段を上り切れば、目の前に見えてくるのが軍事要塞。
私がバルセロナに来た頃は、モンジュイック城(要塞)はまだ無料だったのよ。
その後観光客が増えに増え、今では要塞の中に入るには入場料(5€)がかかるわ。
市内の美術館に比べれば安いので、時間に余裕がある人は中に入ってもいいんじゃない。
お城の上からは360°視界をさえぎるものはなにもないから、見晴らしはこの上なく最高。
少しでも節約したい人や、他にも予定ギッシリであまり時間がない人は、そこから坂道を少し降りれば、Mirador de I’Alcaldeの見晴らし台に到着!
モンジュイック上からの眺めも素敵だけど、見晴らし台から見るバルセロナ市内の景色もまた素晴らしいわ。
お天気の良い日は、見晴らし台の右手に広がる地中海の景色も素敵よ。
小さな売店もあり、テーブルとイスが置いてあるので、バルセロナ市内や地中海の景色を眺めながら、一息つくのもいいわね。
※売店の裏側に無料のトイレも設置されているので安心ね。
市内へ戻るには、売店のある広場からほんの少し下ると、市内へ向かうバスの停留所【写真右手】があるので、そこからバスに乗ってね。
※停留所の向かい側にあるカタルーニャの民族舞踊サルダーナの彫像が目印。
あとはスペイン広場まで直行で戻るもよし、時間があるなら途中で下車して、ミロ美術館やオリンピックスタジアムを見学するもよし。
…まとめ
歴史的にも、バルセロナの街を守るため、古来から重要な位置にあったモンジュイックの丘。
頂上に位置するモンジュイック城から始まり、市内へ降りていくに従って、いろいろな観光スポットがあるのでおすすめ。
バルセロナ旅行で時間に余裕がある人や、バルセロナが二度目の滞在っていう人は、ぜひモンジュイックの丘からバルセロナの街と地中海の景色を楽しんでみてはどうかしら!
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。