こんにちは、バルセロナ在住10年目のモニカ通信のモニカです。
ということで、初心者向け独学スペイン語シリーズ㉞、どこから始めたらいいのかわからない人のために、スペイン語の勉強方法を紹介していきますね。
スペイン語との関わり方
スペイン語を勉強したいんだけれどとこから始めればいいのかわからない人。
すでにスペイン語を何年も勉強しているんだけど、最近伸び悩んでいる人。
スペイン語に限らず語学を学習する人にとっての共通の悩みよね。
語学を勉強する上でいちばん大事なのは、何のためにその言語(スペイン語)を勉強したいのかという目的をはっきりさせること。
人によって色々なきっかけや目的があるはず。
そのきっかけや目的によって、その後の勉強方法やスペイン語へのアプローチの方法は変わってくるわ。
例えば、DELE(Diplomas de Español como Lengua Extranjera)やスペイン語検定の試験を受けようと思っている人に、スペイン語の日常会話を一生懸命勉強するのは効果的ではないわね。
スペイン旅行に行きたいと思っている人に、スペイン語検定の試験勉強はあまり役立ちそうにないわね。
でも難しく考えなくても大丈夫。
きっかけはどうであれ、スペイン語を勉強しようと思うことはとても素晴らしいことだわ。
私自身もスペイン語を勉強して本当に良かったと思えることがたくさんあるんだから。
① 多くの国にスペイン語を話すたくさんの友だちができる
② スペイン語の本を原書で読んだり、スペイン語の映画を字幕無しで観れるようになる
③ スペイン語圏の国に移住する可能性ができる
…などなど、想像以上に世界が広がるものよ。
今回はスペイン語の勉強をどう始めたらいいのか、どうやって関わっていくのがいいのか、6つの目的別に話していきますね。
そのあと、読む・書く・話す・聞くの4つの力の磨き方について紹介していきますね。
目的別6つの勉強法
趣味として
スペイン語を趣味としてやってみようかなと思った人は、神様のさずかりもののようなものなので、ぜひスペイン語の世界にひたってみて!
はじめは何も分からなくても全然大丈夫。
なので、スペインの映画を日本語の字幕で見るのがおすすめ。
最近ではスペインの有名なドラマもNetflixなどで、簡単に見ることができるわ。
人気のものだとドラマとして面白いだけでなく、スペインの様子を知ることができるのでとてもおすすめ。
何度も本物のスペイン語を耳で聞くことで、耳が慣れ、少しずつ雰囲気がつかめるようになってくるのでおすすめの方法よ。
音楽が好きな人は、好きなスペイン語の歌を一曲まるまる覚えてしまうのもおすすめの方法。
昔と違い、今はインターネットやYouTubeで、スペインや中南米の流行りの音楽をすぐに検索できるし、歌詞も簡単に検索できるわ。
サルサやレゲトンなどジャンルも豊富で、是非お気に入りの一曲を見つけて完コピしてみてね。
本を読みたい
スペイン語で書かれた本を読みたいと思っている人は、とても素敵な動機だと思うわ。
そう思ったひとは、早速スペイン語の本を1ページ目から開いてみて!
とは言うものの、最初からドン・キホーテのような超難しい本を選ぶのではなくて、もっと簡単な子供向けの話から選ぶのがおすすめ。
例えば、スペイン語でCuentos infantiles(子供用のお話し)とインターネットで検索すると、たくさの子供用の本がでてくるわ。
なかには無料でPDFをダウンロードできるものあるわ。
子供用の話しなら、初歩的な単語を使ってわかりやすく書かれているので、理解もしやすいわね。
そのうえ、たくさん挿し絵も注いているので、話の内容を見失うこともないわよ。
子供向けの本でも、一冊を読み終えることには、かなりの語彙力が高まっているはず。
ダンスを習いたい
フラメンコ・サルサ・アルゼンチンタンゴといった踊りを習いたい人は、とても素晴らしい動機を持っているわね。
スペイン語が分かることで、歌の歌詞の意味が分かるようになるわ。
また、スペイン人の講師からレッスンを受けても、言っていることが分かるようになり、こちらから質問をすることができるようにもなるわよ。
それぞれのジャンルの踊りには専門用語もたくさん出てくるので、それらを覚えることは最低限必要になってくるわね。
逆に言えば、そのジャンル特有の表現や言い回しをしっかりと覚えていくことで、スペイン語だけでなく、その踊りの知識をも深めていくことができるわ。
例えば、フラメンコでグラシアが足りないと言われたら、それは感謝が足りないということではなく、もっとたくさんフラメンコを観て聴いて学びなさいということよ。
旅行に行きたい・友だちが欲しい
スペインや中南米に旅行に行きたいと思っている人、スペイン語圏の友だちを作って話してみたいと思っている人。
このように思っていても、すぐに旅行にでかけたり、現地でネイティブの友達を作ったりというのは簡単ではないわね。(特にコロナ禍の今は…)
特にコロナ禍の今は、世界的に旅行がまだまだ制限されている状況なので、自由にに旅行に行くことができないはず。
でもがっかりしなくても大丈夫。
今はインターネットのおかげで、自宅にいながら疑似体験することができるのよ。
その中で特におすすめのアプリがHello Talkというアプリ。
これは言語学習をしたい人同士のマッチングアプリのようなもの。
自分はスペイン語を学びたい、相手は日本語を学びたいというお互いのニーズを満たしてくれる最高のアプリ。
基本的に無料で、しかも全世界で1,500万人以上のユーザーが登録しているの。
なかにはナンパ目的のようないかがわしい目的の人もいなくはないわね。
でも、ほとんどが言語を学びたいという目的を持ってアプリを利用しているので、基本的には安心。
日本語は基本日本でしか話されていない言語であるのに対して、日本語を学びたいという人は世界にたくさんいるので、日本語が話せると言うだけで立場がかなり有利ね。
気軽で簡単に、しかも無料で、ネイティブとチャットを楽しめるので、日本にいながらにして、スペイン語圏のネイティブと生きた会話をすることができるのよ。
DELEやスペイン語検定の受験
スペイン語の資格試験をとってみたい人は、試験勉強的なものなので、はじめから試験対策用のテキストや過去問を勉強するのがおすすめ。
まだスペイン語の検定試験の勉強を始めたばかりというひとは、DELEやスペイン語検定の参考書がおすすめ。
一番初心者向けの5級・6級は、スペイン語の初歩のていねいな解説がされているので、ハードルが低めなので取り掛かるには丁度いいわね。
書店やインターネットでも注文できるので、是非活用してみてくださいね。
その他の上級やレベルも試験なので、自分のレベルに合わせた参考書や問題集の傾向と対策は必要よ。
スペイン語圏駐在・大学の第二外国語
本格的にスペイン語を学ぶ人は、スペイン語を文法からしっかりと勉強するのが一番の近道ね。
参考書やドリルを使って文法書から学ぶと同時に、スペイン語の本を読解していくことをおすすめするわ。
スペイン語といえども、昔と違い今はかなりの数や種類の参考書が書店にあるわね。
おすすめの参考書は、実際に自分で手にとって見て、あまり分厚いものではなく、コンパクトにまとめてありそうで、薄めのものがおすすめ。
まずは選んだ一冊を最後までやりきり、それが自分にあっていそうなら、二度三度と繰り返すことが重要。
もし自分にあってなさそうなら、そのときはまた別の一冊を探してみてね。
ボキャブラリーを増やしたい人は、市販のスペイン語の単語の参考書を使って勉強するのもいいんだけど、おすすめは読書から自分の単語集を作っていくこと。
単なる単語の参考書だと、覚えてもすぐ忘れる確率がかなり高いわね。
人間は忘れる生き物だから、忘れることはごく自然なこと。
単語を覚えるには単語を丸暗記することより、その単語にどれだけ出会うかによるわね。
忘れても、何度もその単語に出会えば、自然と記憶に定着するものよ。
そして、読書する本を選ぶ基準は、自分にとって興味のあるもの、これに尽きるわね。
ただでさえ最初は難しいスペイン語の読解なので、興味のないものを一生懸命読んでも内容が頭に入ってこず、すぐに飽きてあきらめてしまうのが落ち。
でも内容自体に興味があれば、内容を理解できたときの満足度は格別なものがあるわ。
難しい単語があっても、調るのも苦でなくなり、しかもくり返し同じ単語が何度も使われるので、スペイン語の生きた使い方が自然と身につくわよ。
4つの力の磨き方
それでは、スペイン語を読む、書く、話す、聞くにはどうすればいいのかを具体的に紹介していきますね。
読む
目的別の本を読みたい人のところで紹介したように、Cuentos infantiles(子供用のお話し)の本を使って読書していくのはとても有効な方法。
また、今はインターネットでいろんな情報が簡単に手に入る時代なので、自分に興味のある記事を読むのもおすすめよ。
例えば、サッカーが好きなら、スペインのサッカー関連の記事を、音楽が好きなら、スペインの音楽関連の記事を、料理が好きなら、スペインの料理関連の記事がたくさん見つかるわね。
「興味のある」ということが一番のポイントね。
また、同時事自分が読んでいる本や記事から自分の単語集を作っていくのも、語彙力を増やすにはとても有効な手段よ。
書く
まだ語彙力のないうちからスペイン語で文章を書くというのは、至難の業かも知れないわね。
でも、たった一行だけのスペイン語の日記を毎日書くということなら、それほど難しいことでもないんじゃない。
例えば、Hoy he comido un bocadillo de atún.(オイ・エ・コミド・ウン・ボカディージョ・デ・アトゥン)「今日はツナのサンドイッチを食べた」
Hoy me he levantado a las 6 de la mañana. (オイ・メ・エ・レバンタード・ア・ラス・セイス・デ・ラ・マニャーナ)「今日は朝6時に起きた」
というふうに、何か一つだけのこと、自分が経験したことを書き記すということで、文章自体もよく覚えられるわよ。
意外に日常生活で使う動詞というのは同じものの繰り返しなので、食べたものを変えてみたり、食べるを飲むに変えてみたりと、少しずつ変化をつけることで語彙力も増えていくわね。
最初から自分で文章を作るのが難しい場合は、スペイン語のテキストから一文を借りてきて、そこに小さな変化をつけながら、スペイン語の日記を書いてみてもいいわよ。
一行日記に慣れてきたら、二行、三行と少しずつ増やしていくけばいいわね。
自分が書いた文章が正しいのかどうか不安な場合は、目的別の旅行に行きたい・友だちが欲しいのところで紹介したように、Hello Talkがおすすめ。
このアプリには投稿機能やチャット機能があって、自分が書いた文章を投稿すると、スペイン語のネイティブが訂正してくれるという便利な機能なの。
自分が投稿した文章を訂正してくれるのをきっかけに、ネイティブと友だちにだってなれる可能性もあるわ。
話す
とは言うものの、日本にいながらにして、スペイン語圏の友達をつくるというのは正直難しいと思うわよね。
でも、方法がないわけではないわ。
先ほど各力を見学のところで紹介したHello Talkを通して会話をしてみることも有効な方法。
それ以外にも、日本にあるスペイン語のコミュニティーが意外とあるの。
また、東京ならInstituto Cervantes(セルバンテス文化センター)というスペイン政府がスペイン文化とスペイン語を推進するためのセンターもあるの。
このセンターでは、色々なイベントが開催されていて、そういうところの足を運んでみるのもいいわね。
スペイン語に興味のある人や、日本に住んでいて日本にのことを知りたいスペイン人と知り合うチャンスも生まれるかも知れないわ。
聞く
日本人にとって、スペイン語を読む、書く、話す、聞くの中で一番難しいのが、この聞く力ね。
スペイン語の会話になかなかついていけないのは、言いたいことが言えないからではなく、何の話をしているのかがわからないからのことのほうが多いからなの。
話している内容がわかれば、多少文法があやふやであっても、意外と自分の言いたいことは、知っている単語を並べて伝えることができるものよ。
なので、耳を鍛えるために、とにかくスペイン語をたくさん聞くことが一番。
今はインターネットのおかげで、日本にいながらでも、本物のスペイン語を聞くことは意外と簡単。
おすすめのものとしては、
TED en Español
スピーチの動画で有名なTEDのスペイン語版。
スペイン語を聞きながら、スペイン語の字幕で、耳(聴解)と目(読解)の両方を鍛えることができるので、とてもおすすめ。
スピーカー(話者)のスペイン語はとてもきれいな発音ではっきりと話されていて、内容もとても興味深いものばかりなので、おすすめ。
スマフォ用のアプリもあるので、是非ダウンロードしてみてくださいね。
スペインのラジオ局の生放送とオンデマンド
スペインの主要なラジオ局はネットで生放送がポッドキャストが聞ける仕組みになっているの。
スペイン国営放送ラジオ局RTVEは、ポッドキャストがとても充実しているのでおすすめ。
オンダ・セロOnda Cero、カデナ・セールCadena Ser、ラディオ・コペRadio Copeは、スペインの主要なラジオ局で、こちらもおすすめ。
Netflix
スペイン語で映画やドラマを見るのもとてもおすすめ。
オリジナルのスペイン語の音声とスペイン語の字幕で見ると、耳と目を両方同時に鍛えることができるわ。
スペイン語のスピーキング練習
せっかく覚えたスペイン語も使わないと忘れてしまいますよね。
そんなときおすすめなのがDMM英会話のスペイン語レッスン。
DMM英会話っていうけど、英語だけじゃなく128カ国6,500人以上の講師が在籍。
スペイン語圏出身の講師を選べばスペイン語の会話のレッスンが可能。
しかもいろいろな国のスペイン語に触れられるので、国ごとの異なるアクセントになれることもできるの。
メリット
① 24時間365日、いつでも好きなときにレッスンを受けられる。
② レッスンを受けたい時間の15分前まで予約可能、30分前ならキャンセル可能。
③ 毎日レッスンができるので、学習時間が圧倒的に多くなる。
④ レッスン料がダントツに安い。(25分あたり210円とコーヒー1杯以下の値段!)
⑤ 無料で25分の体験レッスンを2回(合計50分)試すことができる。
⑥ 必要なら、当然英会話の練習もできる。
デメリット
① 英語のレッスンを目的に集められた講師なので、スペイン語を話せても、専門的な部分に対応できない可能性もある。
② スペイン語教材を取り扱っていないので、会話練習がレッスンのメインになることもある。
こんな人におすすめ
スペイン語の文法や読み書きの練習など、自分自身で独学でもできる部分は本やブログ、YouTubeなどで勉強。
会話の部分は、DMM英会話を使ってスピーキング力を鍛えていく。
…まとめ
スペイン語に興味はあるけど、どこから始めればいいのかわからない人が意外と多いもの。
そんな人たちに紹介させていただいた目的別スペイン語の勉強方法。
① 趣味として
② 本を読みたい
③ ダンスを習いたい
④ 旅行に行きたい・友だちが欲しい
⑤ DELEやスペイン語検定の受験
⑥ スペイン語圏駐在・大学の第二外国語
そして、スペイン語で読む、書く、話す、聞くの4つの力を磨く方法を紹介させていただきました。
最後まで読んでいただいてどうもありがとうございます。